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12月4日 12月5日 12月6日

12月7

12月8日
 

12月8日
これまでのゲーム機での煙の表現は、1種類の固まりを時間差で複数重ねて表示していました。でも今回はさすがPS2、何やら計算で煙を出してくれるらしいのです。これで金太郎飴のような煙ともおさらばです。
ところがここで開発サイドとしては少々問題が発生。プログラムで出してもらうわけですから、CG屋が好き勝手に色形の調整を出来ないのです。つまり、「もう少し濃く、範囲は広げて下さい。色は青っぽく。あ、やっぱり戻して下さい。」というようなお願いを延々プログラマーに聞いていただいて作っていくわけです。クオリティーが上がる頃には、私はプログラマーにすっかり嫌われているかも知れません。でも効果って、ちょっとの詰めが重要だったりするんです。

by エセ令嬢

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12月7日
徐々に忙しくなってきてぐるぐると今日も目が回っているのですが、まあいつものことなので気にしてはいません。

今回は皆さんが楽しみになさっているであろうステージオープニングについてお話しましょう。
簡単に紹介すると、地図上で凸型の駒と矢印を駆使して30秒程度でステージ開始前の状況を説明するというものですが・・・・・・

こだわり点その1
戦い。それは駒と駒の熱きせめぎあいであると言えます。その時二つの駒は必ず正々堂々と対峙していなくてはなりません。その微調整を私が行なっているわけですが、その妥協の無さたるや1ミクロンのズレも許しません。自分の正拳に満足しない大山倍達以上のこだわりようです(爆)。

こだわり点その2
駒の動きの軌跡は矢印で表現されるわけですが、この矢印の曲線の微調整も私の仕事です。その曲線の美しさに妥協は許されません。ブルーインパルスの曲芸飛行も真っ青の華麗な曲線が次々と描かれていきます。

この誇張された努力の成果、早く皆様にお届けしたいものです。

by スーパードリラー・K

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12月6日
危うくすっぽかしそうになったこの日記。最近よく「○○まだ出来ませんか?」と言われる毎日。それもそのはず、今年中に全キャラクターモデルを仕上げなきゃいけないのに、もう12月なんですから。たのしい正月を生まれたばかりの赤ちゃんと迎える為にもがんばるぞー!
そう先月、一児の父になりました。初めて見た自分の赤ちゃん、ずっと水の中にいたからボクシングの試合後みたいに顔がはれてて誰に似てるかなんて分からないものなんですね。し、しかし、これだけは紛れもない、自分の血を引き継いでいる!髪の毛が全部前に向かって生えていた。なんでこんな所が似てしまったんだ・・・、CGキャラクターと違って生身の人間は修正効かないもんね。次の日曜日私はパーマをかけたのであった。見よお父さんは克服したぞ!


12月5日
人生にはいろいろな出逢いがあり、そして哀しい別れがあるものです。『決戦II』のシナリオのヤマ場は8月だったのですが、それを乗り越えたとある休日。妻と某ダイエーに行った時のこと。何気なくプラプラしていた私の目にある文字が飛び込んできたのです。「ん? にんにく・・・・・・キム・・・・・・チ? こ、これは!!」
それが桃屋の『にんにくキムチ』との出逢いでした。辛いモノ好きで、かつガーリック好きな私にとってそれは、三国志でいうなら関羽(カンウ)と張飛(チョウヒ)が合体した関飛(カンヒ?)(※注:『決戦II』には登場しません)の様ではないですかい?! その上、「ごはんですよ」と同じ瓶で、ラベルにはファニーなイラスト、しかも直球勝負なネーミング! はっきりいって自分の中で忘れかけていた何かがはじけました。以来けっこうハマりまして、今年の夏はこれで乗り切ったといっても過言ではありません。どうです皆さんも? 私は飽きちゃいましたけど(飽きっぽい)。
で、こないだ、またまた某ダイエーで発見。その名も『マヨネーズなっとう』。イケてるう。

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12月4日
右手はマウスを握り、左手はキーボードに置かれ、両目はモニタに釘付けな毎日。このあたり、他の開発員さんの仕事ぶりと、見た目は大差ありません。

ただ違うところは、業務上の必要性から、突発的に抜刀して暴れたり(もちろんおもちゃの刀です)、壁や鏡に向かって話しかけたり、内またでオカマ歩きを始めたり、社員同士で抱き合ったり、ボディビルな兄貴ポーズをとったりするところです。

『WIN BACK』開発時は、壁や机を障害物にして、銃撃戦の訓練をしました。『アンジェリーク トロワ』の時は、女の子の歩速に合わせて、デート歩きの練習をしました。『真・三國無双』では、せき込んで吐血しました。もちろん演技です。たぶん。

通称「モーションチーム」と社内で呼ばれる我々は、そういう仕事をしています。3Dモデルにアニメーションを付けて、芝居やポーズをさせる作業がメインです。クラッシャー・ジョージ氏率いるこのチームに入ると、知らず知らずのうちに人目に対して比類無き抵抗力がついてしまう、というすばらしい特典があります。

なのに現在、このすばらしいモーションチームの人員が不足しております。殺陣ならまかせろ、吐血には自信がある、俺はカラミを極めた、といった電脳演技の達人はこちらもご覧下さい。

今も、この文章を書いている横で、裏職人さんが、ヒミコになって踊っています。よすふくさんが「ウヒヒヒヒ」と、程育(テイイク)の笑いを指導しています。こうして今日も、モーションチームの夜は更けていきます。

by 茂吉