

やあ、みなの衆。ご機嫌いかがかな? ワシじゃ、ダンディ翁じゃ。今日も『Empires』を楽しんでおるか? 何っ!? おまえは誰じゃと!? いやはや、これだから初心者のひよっ子たちには困るわい。ワシのことが知りたければ、プレイリポート「其ノ四」を読むのじゃ。ワシが大活躍した物語を見ることができるじゃろうて。
早速ワシの話で申し訳ないのじゃが、あれから美女と酒ばかりの日々に飽きてしまってのう。昔、「煩悩の極みに達すると、逆に無欲になる」と偉い坊さんが言っていたそうじゃが、まさにそんな感じなんじゃ。ハァ(ため息)。そこで、残り少ないワシの余命を世間のために使えれば……と、心を入れ替えてみた。年寄りの最後のわがままじゃ。みなの心に何かを残したいのじゃよ。天下を取った翁ではなく、またひとりの老人に戻り、各地で起こる「討伐戦闘」を片付けることに専念しようと思う。そうそう、ワシぐらいになると、もう自分の寿命(という名の担当者から決められたプレイ期間)が見えてきての。多分、あと3年ぐらいじゃろうて……。その間にひとつでも多くの討伐をこなし、みんなの役に立とうと思う。みなの衆、翁の最期を見届けてくれ!


再び「乱世」に降り立ったワシは、気がつくと北海におった。辺りを見回すとスキル工廠がポツンと建っておる。ふと手元を見ると10000の金があったので、早速、門を叩いてスキルを取得した。え、どうして最初から金があるのかって? それはのう、クリア特典というヤツじゃ! ん? わからんのか? ええぃ……知らない若者たちのために書いておくが、一度ゲームをクリアすると「クリアポイント」がもらえるんじゃ。そのポイントを使うことによって「武器引継ぎ」や「軍馬引継ぎ」、「所持金10000獲得」といった恩恵が受けられるのじゃ。そう、ワシは一度、中国統一を果たしておるからの。ありがたくそのポイントを使わせてもらったというわけじゃ。お主らも『Empires』の極みを目指すのであれば、このポイントを使って何度もプレイし、すべての武器を成長させたり、すべての馬をそろえたりするのも、また一興じゃろうて。
おお、話がそれてしもうたわい。ワシは以前使っていたレベル10の杖と、愛馬・赤兎馬を引き継いだので、ひとりでも心細いことはない。まさに百人力じゃ! 早速、この武器と愛馬を使い、「討伐戦闘」をこなすとしようかの。どれどれ、肝心の依頼の内容は……。ふむう、最近、老眼で文字が見えにくくてしょうがないわい。ええい、面倒じゃ! 困っている者たちの声はみな平等じゃ。ど・れ・に・し・よ・う・か・な……(以下略)。よし、見えたぞ! 「矢の雨を超えよ」という文字がワシの目に飛び込んできおった。まずはこれからいってみるかの。え、今、適当に選んだろうって? 何を言っておる! ワシの千里眼で判断したのじゃ! お主も疑り深いのう。まったく年寄りの言うことは素直に聞くもんじゃぞ。これだから最近の若い者は……ブツブツ……。
