第6回 「冬空に輝け! 『真・北斗無双』」

2012年12月14日
みなさん、お久しぶりです。 シブサワ・コウです。 街はすっかりクリスマス色にライトアップされ、 寒さも本格化してきました。 今日は、そんな冷たい風も吹き飛ばす 「熱い」 一本である、新作 『真・北斗無双』 についてお話いたしますが、まずは前作 『北斗無双』 の話から始めていきましょう。


2010年 3月25日発売 『北斗無双』
作 『北斗無双』 は、アクションマンガの最高峰 「北斗の拳」 と一騎当千の爽快感を誇る 「無双」 シリーズのコラボレーションであり、2010年3月25日に発売。 国内だけでも60万本を超える累計出荷本数になる等、多くのお客様にご支持をいただきました。

当時、 私は最高顧問という肩書きで本作の開発過程を見守っておりましたが、 「北斗の拳」 のアクション、 たとえば熱き男の拳の重さをどういった形で表現するのか、 開発チームが多くの試行錯誤や、たび重なるブラッシュアップを施していたことを、昨日のことのように思い出します。

PlayStation®3/Xbox 360® 『真・北斗無双』
2012年12月20日発売

成した 『北斗無双』 は、多くのお客様の手元に届き、好評をいただきました。しかしながら 「北斗の拳」 の持つポテンシャルすべてを引き出すことの難しさや、お客様のさらなる期待を 感じずにはいられませんでした。
プロデューサーの鯉沼も、 同じ気持ちだったと思います。 「北斗の拳」 を余すことなく完全にゲームの世界に落とし込みたい という強い気持ちが、 今回の 『真・北斗無双』 を制作する原動力となりました。

発チームが何よりもこだわったのは、 アクションの徹底的な改良です。
たとえば、 主人公のケンシロウの繰り出す拳についても、 速さ、重みとそれらによって生み出される破壊力のすべてが見直され、 キレとスピード感が大幅に増した、 新たな 「一撃当千の爽快感」 が誕生しました。


北斗神拳と南斗聖拳のそれぞれの個性もさらに明瞭になり、トキ、ラオウ、レイといった前作から存在するキャラクターについても、すべてが一新されています。

また、山のフドウの圧倒的なパワー、雲のジュウザの変幻自在な拳など、前作に登場しなかった新キャラクターについても、大幅に見直されたアクションエンジンによって、新たに表現することが可能となりました。

変幻自在な拳を操る “雲のジュウザ” もプレイアブルキャラクターとして登場!

トーリーも 「真」 を名乗るにふさわしい内容について徹底的な検討が行われました。
 “天帝編” “修羅の国編” “バット・リン編” が追加されたことに加え、“ラオウ編” についても、前作で描かれなかったエピソードが多数追加された結果、メインモードの1つ 「伝説編」 のイベント部分だけで、 計8時間以上という膨大なストーリーを有することとなりました。 また、原作最後のエピソードである “バット・リン編” については、今回が 「北斗の拳」 作品初の映像化となります。

ケンシロウとハンの激闘! その戦闘中に、 衝撃の事実が語られるのだった ・・・ (修羅の国編)
私も、原作 「北斗の拳」 の大ファンの1人です。 成長したリン、バットと共に、さまざまな哀しみを乗り越えていく “天帝編” 以降のストーリーは、“ラオウ編”とはまた違った味わいがあります。 “シブサワ・コウが選ぶ 「北斗の拳」 名場面” のような企画も、このブログ内でいつかお話できるといいですね。

11月29日、『真・北斗無双』 の完成発表会が開催されました。 インターネット配信を通じ、多くのお客様にご覧いただけましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
会場では試遊台が用意され、『真・北斗無双』 を一足早く楽しんでいただきましたが、みなさまに向けましても、同日より体験版(PlayStation3) がPS Storeで配信されています。 アクションが一新された 一撃当千の爽快感をぜひ楽しんでください。 また、店頭体験会も こちらの日程 で開催されています。体験版と異なるキャラクターをお楽しみいただけますので、お時間が許す方はぜひ足をお運びください。

「『真・北斗無双』 に一片の悔いなし」。
次回もどうぞ、お付き合いよろしくお願いします。

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