2012年9月アーカイブ

みなさん、まだまだ暑い日が続いていますがお元気ですか? 今年の夏もコーエーテクモゲームスの開発スタッフにとって、新製品の開発に向けた、熱い日々が続きました。今日は、この9月に先陣を切って発売される 『戦国無双 Chronicle 2nd』 についてご紹介しますが、まずは本作のプロデューサーである鯉沼君の話から始めましょう。

PlayStation2 『決戦』 から
沼君と初めて一緒に仕事をしたのは、私がプロデュースをしたPlayStation2版 『決戦』(2000年3月4日発売) の開発においてでした。そのころリードプログラマーだった彼は、私の様々な要望を見事形にしてくれた凄腕のプログラマーでした。PlayStation2の発売日に間に合わせるべく、共に何度も徹夜をしました。
無事マスターアップした後の美酒も含め、開発中に何度も焼肉屋に通ったのも良い思い出です(笑)。

その後、プロデューサーに転身したあとの彼の活躍は、みなさんもご存知のことと思います。 『戦国無双』 シリーズをはじめとして、『ガンダム無双』 シリーズや 『ポケモン+ノブナガの野望』『ワンピース 海賊無双』 等、多くの作品のプロデュースを手がけています。まさに “脂が乗っている” プロデューサーといえましょう。


ニンテンドー3DS
『戦国無双 Chronicle 2nd』
2012年9月13日発売
んな彼がみなさんにお届けする最新作が 『戦国無双 Chronicle 2nd』 です。 『2』 ではなく、あえて 『2nd』 としたのは、ご好評をいただいた前作のシステムをベースに、お客様のご意見をもとに大きく改良したためです。前回は入れられなかった要素も詰め込んだ本作を 『Chronicle』 シリーズの再ローンチに位置づけたいという鯉沼プロデューサーの意思が込められています。

マルチシナリオにパワーアップした
「無双演武」

まずは、史実に基づいたストーリーにさらに奥行きをもたせるべく、マルチシナリオが導入されました。 『Chronicle』 シリーズでは、主人公=自分自身であるため、分岐につながる “決断” が大変重要に感じられるはずです。

ほかにも、3DSらしく短時間で特別なミッションをクリアする新モード 「猛将演武」 を導入したり、逆に、徹底的なやりこみ要素として、プレイヤーの戦績を記録する 「戦歴」 を組み込んだりと、大幅に強化されています。


協力プレイも楽しめる「猛将演武」モード
「みんなで遊ぶ楽しさ」 の強化も大きなポイントで、家族や友達と一緒に協力しながら新モード 「猛将演武」 を攻略できたり、同モードのハイスコアを全国のプレイヤーと競い合ったりできます。前作でご好評をいただいたすれちがい通信もパワーアップし、武器に好きな名前をつけて配布できるようになりました。

かしながら、鯉沼プロデューサーとω-Forceの挑戦は、それだけにとどまりませんでした。シリーズとしては約2年9ヶ月ぶりとなる、新キャラクター追加の決断です。 追加された “藤堂高虎” “井伊直虎” “柳生宗矩” は、それぞれ魅力的ですが、青の衣装を身にまとう藤堂高虎は、とりわけ本作らしさを表現しています。

藤堂高虎柳生宗矩井伊直虎
藤堂高虎と言えば、歴史上様々な武将に仕えたエピソードで有名ですが、マルチシナリオで様々な武将と出会っていくこと、そして、合戦時にプレイキャラチェンジでいろいろな武将と対戦していく様子は、どこか彼の生き様とリンクしているような気がしてなりません。
もちろん、鯉沼プロデューサー一押しの井伊直虎も戦場に華を添えてくれていますし、柳生宗矩の剣豪らしい新アクションも、新しい魅力と言えるでしょう。


お祓いをうける、熊本タクシー様の
<加藤清正>ラッピングタクシー
後に、この場を借りて、御礼をしたく思います。それは、戦国無双シリーズが、私たちの想像を超える広がりを見せてくれていることです。

たとえば、本年6月より、熊本タクシー様のご協力のもと、戦国無双シリーズのキャラクターである加藤清正、ガラシャがラッピングされたタクシーが、熊本市内を颯爽と走行しています。

2012年9月1日に開催された
イベント 『戦国無双 声優奥義 2012秋』

また、つい先日のお話となりますが、戦国無双シリーズからスピンオフしたイベント 『戦国無双 声優奥義 2012秋』 が9月1日(土)に中野サンプラザで開催され、声優ファンを中心に、多くのお客様に集まっていただけました。

このように、1つのゲームシリーズが多くのお客様の目にふれ、そして愛されることは大きな喜びです。そして、最新作 『戦国無双 Chronicle 2nd』 により、さらなる広がりを見せることを私は期待してやみません。

次回もどうぞ、お付き合いよろしくお願いします。