カリブ姉妹、修行大騒動
2005/06/09 晴れ
ユミルカ、今日の出来事
こんにちは、ユミルカです。
はぁ、もうここんとこいろいろあって疲れちゃったよ。ペドロお兄ちゃんの修行についていくことになって、毎日いろんなとこに行ってます。
今日は、その修行のうちの2つを紹介するね。

セビリアでは、おじいちゃんのお題どおりの品物を買ってくる修行をしました。
これはね、お客さんが「いくらいくらでこういうことができるものがほしいの」って言ったときに、それに一番近いものを用意できるような商人さんになるための修行なの。
おじいちゃんが出したお題は「20000ドゥカートで、航海に適した服、靴、帽子を買ってくる」だったんだけど…。
一緒に競争してくれた人は、もう言うことナシ! 服と帽子の色合いだってバッチリ!
だけど、お兄ちゃんは自分の好み(それもセンス最悪!)で服買ってきちゃって、帽子と靴買えなかったからって、はだしで来たよ…。
情けないことに、20000ドゥカートじゃお金足りなかったからって、自分のお金足したらしいし…。
まず、「修行」って言葉の意味から教えなきゃいけなかったって、おじいちゃんが落ち込んでたよ。



ロンドンに来たときはだいぶお兄ちゃんもたくましくなってきたかな。あたしたちが寒いってふるえてたら、「上着貸してあげようか?」なんて気づかってくれたし。修行の成果あったかなぁって、ちょっとうれしくなっちゃった。
ロンドンでは、同じ交易品をおじいちゃんと売りあう修行をしたよ。おじいちゃんと競争なんて、絶対かないっこないのに…。おじいちゃんもまたきびしいなぁ。
でもお兄ちゃんはやる気満々。その余裕はどこからくるんだろう?
さっそく商売をはじめるとお客さんが買い物してくれたんだけど、お兄ちゃんの方の値段がとっても安くて、全然利益出ないっておじいちゃんに怒られてた。せっかくおじいちゃんに商売の仕組みを教えてもらったのに、やっぱり全然わかってない〜! ものすごくがっかりだよ。
でもおじいちゃんに言われると、お兄ちゃんはちゃんと理解して、「ゲンカとリジュンのバランスを考えて」ってむずかしいことブツブツ言いながら値段つけてたのね。そしたら…。
あれよあれよと、完売しちゃいました!
おじいちゃんも「値段のつけ方や接客もなかなかいいのぉ。関心じゃ」って言ってたよ。スジはいいみたい。これならイザベルお姉ちゃんと結婚してもちゃんとお仕事して暮らしていけるかな…。
まずは、お姉ちゃんが結婚してくれるかどうかだけどね。
ロンドンでの修行が最後の修行だったんだけど、やっぱりプロポーズの言葉は最悪だったもん…。



でもね、あたしたち知ってるんだ。お兄ちゃん、お船の旅で船酔いしながらも、いつもお姉ちゃんのこと想ってた。
寝てるときも、いつも寝言でお姉ちゃんのこと心配してた。
だから、幸せになってほしいんだよね…。
今日はセビリアに帰って、衣装とプロポーズの言葉考えなきゃ。みんな力を貸して!!



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