カリブ姉妹、リスボンの祭りに参加、そして…
2005/06/01 晴れ
ニナ、今日の出来事
みんな久しぶり〜! ニナだよ。元気だった〜?
はね、お祭りがあるっていうから、リスボンに行ったんだ。おじいちゃんはお仕事だから、リスボンで待ち合わせ。毎年イワシ料理の出店が出るから、そこで待ち合わせの約束だったんだ。
リスボンに着いたら、もう街中いいにおい! お魚を焼いたいいにおいのけむりで、さっき食べたご飯のことも忘れちゃうくらいおなかすいてきたよ。街中がいいにおいだったから、どこでイワシの出店が出てるのかわからなくて、お祭りに来てた人に聞いちゃったよ。



親切な人に場所を教えてもらえて、イワシの出店をやっと見つけたんだけど…。イワシがとれなくて、イワシを持ってこないと焼いてもらえないんだって。なけなしのおこづかいで、まわりの人からイワシ買ったんだ。あたしたち、お金ないって言ってたから、みんなすっごい安く売ってくれたよ! 絶対赤字だったよねぇ…。本当にありがとう!
無事おいしいイワシの炭火焼も食べられたし、あとはおじいちゃんを待つだけ…、と思ったら、なんか近くがさわがしかったの。なんか、ケンカしてるみたい…。せっかくのお祭りなのに、だいなしだよ〜…。もしかして、イワシ料理が食べられなくてケンカしてるのかな? と思って、イワシあげようかと思ったんだけど…。どうやらちがうみたい。

す〜ぐ近くで、きれいなお姉ちゃんと、ちょっと頼りなさそうなお兄ちゃんがケンカしてた。



「あなたが買い物に行くって言ったのに、何でサイフを忘れるのよ!」
「寝坊しちゃってさ…」
うん、朝起きるのってたいへんだよね〜。わかるわかる。

「商人の息子のくせに、何でお勘定を間違えるのよ!」
「たし算とひき算を間違えちゃって…」
あたしと一緒だ! あのお兄ちゃん、あたし並?

「お昼食べたあのお店、なんであんなにマズかったのよ!」
「それはボクのせいじゃあないんじゃ…」
お兄ちゃんのお店選びが悪かったんだよ…。たぶん。ここのイワシはおいしいよ〜。

「それに、この服!」
「え?」
「あなたがこの服を着て来てって、私に頼んだのよね」
「そうだよ。それ、君が着るとカワイイからさ」
は、はずかしい! こんな人だかりでこんなセリフ言えちゃうの!?

「なんであなたまで同じ服を着てくるのよ!」
「だって、キミはボクのフィアンセだろ? キミを驚かせようと思ってさ」
「ある意味ビックリよ!」
フィアンセっておいしそうだね。お菓子かな?

で、お姉ちゃんは「こんな情けない男もうヤダ!」って言って、帰っちゃった…。

…え〜っと、なんか、せっかくのお祭りですごいものを見ちゃった気がする…。

落ち込んでるお兄ちゃんを励ましてあげようと思ったのに、「ほっといて!」って言われてちょっと寂しかった…。


そこでいいタイミングでおじいちゃんが来てくれて、お兄ちゃんを「いい男」にするために修行に行くことに…。
お兄ちゃんは、おじいちゃんのお仕事仲間の子供だったんだって。鍛えてやってほしいって言われたみたいよ〜。「せめて半人前にしてやってくれ」て言われたんだって。半人前でいいの?



お兄ちゃん、このお祭りの終わり頃に、お姉ちゃんと結婚するんだって…。でも、プロポーズもまだしてないみたいだし、結婚式の衣装も決めてないんだって。あの服のセンスじゃあなぁ…。街で見かける船乗りさんの方がずっとセンスいいよ。

修行先で、くらくらしちゃうようなプロポーズの言葉と、お姉ちゃんが100倍きれいに見える衣装、募集しちゃおっかな!

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