カリブ姉妹、二人の門出を祝う
2005/06/12 晴れ
ユミルカ、今日の出来事
こんにちは、ユミルカです。今日は眠れそうにありません!
結果から言っちゃうとね、お兄ちゃんのプロポーズは大成功! 結婚式も大成功!

お兄ちゃんがお姉ちゃんを迎えに行ってる間、あたしたちは広場で待ってたんだ。ここって、あたしたちがお兄ちゃんと初めて会った場所なんだよね。お兄ちゃん、お姉ちゃんとけんかしてたんだよね…。
あのときのお兄ちゃんはほんとどーしようもなくて、え? こんなひとがこのきれいなお姉ちゃんの恋人なの? って本気で思っちゃった。
でも、修行に出て、おじいちゃんに先生してもらって、お兄ちゃんはまるでちがう人になったみたいに変わったよ。もうきっと、お姉ちゃんを心配させるようなことはないと思うよ。
…でも、二人で広場に戻ってくるまではドキドキだった。「ずっと連絡もしないで、もう知らないっ!」とか言われてそうでさ。
ちゃんと二人で戻ってきてくれたけどね!
広場でたくさんの人に囲まれて、お姉ちゃんは大きなおめめをくるくるさせてた。「なにが起こってるの〜!?」って思ってるの、顔見ただけでわかったよ!
あたしたちが渡した衣装を見て、なんだか少しわかったみたい。お兄ちゃんもフライングしかけたけど、続きは教会だよ〜! プロポーズは教会じゃないとね!



教会で、司祭様の前で、たくさんの人たちの前で、お兄ちゃんがついにお姉ちゃんへの気持ちを伝えるときがきたよ。
お兄ちゃん、かんだりどもったりしないかなって心配したけど…、きちんといったの!
そのときのお兄ちゃん、信じられないくらいかっこよかった…。
お姉ちゃんも、きれいなウェディングドレスを着て、女神様みたいにきれいだった。
あたし、きっとずっとこのシーンを忘れないと思う…。



そのあと、お姉ちゃんがお外で喜びたいっていうから外に出たんだけど、…そこからは実はよく覚えてないの。
お色直しの服着てもらって、お祝いの演奏して、みんなで乾杯して…。あたしたちももみくちゃにされて。おじいちゃんもいつも以上にご機嫌だったし。
実はね、そのときお姉ちゃんに、「衣装やステキなプロポーズの言葉、一人で考えられたとは思えない」って言われたんだ。
どうしよう! お兄ちゃん、ちゃんと言い訳できるかな〜? って思ったんだけど…。
お兄ちゃんね、ちゃんと言ったの。修行中に出会った多くの人、ここにいるたくさんの人からアドバイスと知恵と、そしてお姉ちゃんにきちんと結婚を申し込む勇気をもらったって。
…初めて会ったあの時なら、お兄ちゃん、絶対適当なこと言って、ごまかしてたよね。



あたしね、今日初めて気付いたんだ。
お兄ちゃん、商人としても、普通の男の人としても、半人前以下だったかもしれない。
だけど…。
お姉ちゃんを想う気持ちは、会ったときから一人前だったんだね。

back