石川英郎

石川英郎 様(土岐蓬生 役)


アフレコを終えてのご感想をお願いします。

『コルダ3』になってからと、「土岐蓬生」という役をいただいてからも何作品も出演しているので、そんなにトラブルもなく、すんなり終わったかなという感じがしました。一番、危惧していた点は、そんなに声を張らないので、お腹の音やリップノイズとの戦いでした。別にお腹がすいているわけではないんですよ。朝飯を食べてきたので全然お腹すいていないんです。でも腹筋を使うと、動いているからどうしても鳴っちゃうんですよね。せっかくのいいセリフも、せっかく告白してても“グルグル”って鳴っちゃって、それだけが辛かったです。俺のせいなんだけど、俺のせいでない!っていう(笑)

舞台が「夏」から「秋冬」へと進み、さらに「彼からの片想い」「主人公からの片想い」という新要素が加わりました。ご自身が演じられている「土岐蓬生」に新たな発見などは見られましたか?

基本的には想定内でした。初め「土岐蓬生」という役をいただいた時は、あまりにも浮世離れしている性格だったり話し方だったので、自分に入ってくるのが遅かったりしたんですよ。でも、何作品もやっているとだんだん土岐君がどういう風に彼女との距離を置いているかが身体に染み込んでくる。土岐蓬生がどういう性格なのか理解したので、新要素が加わってもそんなに大差はなかったと思います。土岐は「自分が好きな人」っていうのと、「女性」っていう括りという対象のどちらにも優しいですよね。例えば、一般的には、親密度があがってきたら冷たくなる彼氏もいるだろうし、よそよそしさが無くなってダラーっとする彼氏もいるかもしれませんが、土岐君は、女性と相対する時は変わらずにずーっと狙っていますので。好かれるのはどんな子でも嬉しいし、自分が好きな子でも嬉しいし、そんなに大差はないと思います。まあ、みんなそうじゃないですか。好かれるっていうのは嬉しいことじゃないですか。敵は少ない方がいいと思います。榊だけでいいです。

石川英郎様の片想いについてのエピソードをお聞かせください。

中学生とか高校生とか、社会に近くなった大学とか、僕はその間、ずーっと1人の彼女がいたんですよ。小学校5年生の時。まあ、手をつなぐのがドキドキみたいな感じでしたが。塾で知りあった子だったんですけど、百人一首が得意な女の子で。どうやったらこの子が向いてくれるかなぁって、その日から百人一首を全部覚えたんですよ。それで、塾で百人一首大会があった時、僕は必死に覚えて完璧にしてあるから順調に勝ちあがって、決勝がその子とだったんですよ。塾側も明らかにその子が優勝すると思っていたので、1位は女の子の賞品、2位は男の子向けのプラモデルを用意していたんですよ。ところが俺が圧勝したんだよね(笑)。まあ、同じ知識だったら、男の方が素早いじゃないですか。でも、そんな女の子の賞品をもらっても仕方がないですから、賞品を交換したことがキッカケになりました。なんか初恋になっちゃいましたね。だから、あんまり思春期の片想いっていうのはなかったかな。

最後に、読者・ファンの方々へ一言メッセージをお願いいたします。

もう『4』まで来ましたね。ゲームで言うと「コルダ3」シリーズで6本出ているので、『コルダ4』で土岐くんとの付き合いは7本目になるわけですね。『4』になってから、“×2(掛ける2)”くらいになるんじゃないかな。長-いお付き合いで、自分らも歳をとっていきますし、ユーザーの方も歳をとっていきますけど、心はその時のままで、ずっとお付き合いいただけたらと思っております。『4』になってからも長い付き合いになると思いますが、「コルダ」の世界と、土岐君もあわせて、そして、声優陣もあわせて、これからもよろしくお願いします。
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