福山潤 様(如月響也 役)
アフレコを終えてのご感想をお願いします。
マラソンを走りきったような気持ちですね。おそらく響也は、全キャラクターの中で、一番セリフが多かったと思います。その分、セリフの分量とか、収録時間の兼ね合いとか、急がず焦らずにやりつつではあったのですが、たっぷりと今までの経験をいかした上での響也にできたと思っています。最初から最後まで、いいペースでできました。また、今回は、響也の「地に足が着いて成長した部分」も演じる機会があったのですが、今までの響也をやってきた経験がすごく活きたなぁって感じがしています。舞台が「夏」から「秋冬」へと進み、さらに「彼からの片想い」「主人公からの片想い」という新要素が加わりました。ご自身が演じられている「如月響也」に新たな発見などは見られましたか?
前作は夏だったので、響也の水色の髪に半袖のシャツっていうのは、季節的にもあってたと思うんですけど、今回は秋冬でコート姿ということでだいぶ印象が変わる気がします。「金色のコルダ」の「1」や「2」においても冬はありましたので、そういった意味でも馴染みのある季節ですね。冬ということで、主人公たちとコミュニケーションをとる上でも、距離感とかが、よりスムースに近づいていける、寒いからこそ近づいていけるというのが、シナリオ上にもふんだんにあって、そういったところが夏との大きな違いだと思いますね。
片想いシステムについては、主人公から片想いされている分については、大変気分が良かったです。でも、主人公の気持ちが他のキャラクターに向いていて、こっちが主人公に向いている状態は、物悲しいものがありますね。あと、他のキャラクターとイチャイチャしているところを見てしまった時とか…。仮に、天宮とかのキャラクターがやっていると救いがあるんですけど、響也がやっていると、「おまえは、本当にどうしようもなくなったな」っていう気がしてしまうので、そういったところが、いいシステムであり、残酷なシステムでもありますね。
本作から新キャラクターとして先生たちが増えましたが、第一印象はいかがでしたか?もし、実際に現れたら、仲良くなれそうだと思いますか?
響也のコンプレックスを刺激する先生が来たなっていう感じです(笑)。できて、かっこよくてという部分を含めて。響也はいろんな部分にコンプレックスを抱えているので、そういった意味では、教えてくれるだけではなくて、もしかしたら恋のライバルになるのかもというところが、彼の成長とかにも、ゲームとして進めていくと、いい感じのエッセンスになっていくのではないかと思いました。実際にそのような先生がいたとしたら、まあ仲良くはなれないでしょうね(笑)。かっこいい先生とは仲良くなりづらいですよね。面白い先生とは仲良くなれると思いますけど。