◆地のジェム 〜Gemme ’Terre’(ジェム・テール)〜

聖地で第8番目に存在の確認されたジェム。
同種のサクリアを持つ守護聖が触れると、反応して琥珀色に輝く。
また、人間の強い感情や欲望に触れたとき、発動して超常現象を引き起こす。
外伝4CD『虹の記憶』に初登場する。
宇宙を統べるふたりの女王により、 リモージュ宇宙の各地や
アルカディアに散らばったジェムの回収が進められていたとき。
それぞれの宇宙にあって、立体映像の通信で会話していた女王たちは、
とつぜん急激な『地』のサクリアの動きを感知する。
それは、王立研究院の調査によって
リモージュ宇宙の『双迷宮の惑星』付近で起こっていることが判明した。
原因は『地』のジェムの発動であることが予測された。
地の守護聖ルヴァはみずから志願し、
エルンストとともに高速艇の調査船団を率いて問題の宙域へ向かう。
『双迷宮の惑星』上空は厚い雲に覆われ、
外部からの調査の手をいっさい拒んでいた。
そして近隣にある、ティムカの治める『白亜宮の惑星』もまた、
奇妙な力の影響をうけていた。
セイランに酷似した『謎の存在』に翻弄され、 すべての謎を解くために
惑星へ降り立つルヴァ、エルンストとティムカ、ヴィクトール、メルの一行。
『双迷宮の惑星』は、ひとりの少年の精神世界が
現実化した幻想の楽園となっていた。
外部との連絡を絶たれ、惑星上に閉じこめられる一行。
一行は、メルのもつ水晶球を通じて、惑星外にいる守護聖たち仲間を呼び寄せ、
彼らと協力して事態を切りひらいていく。
惑星を覆う不可思議な現象は、
『白亜宮の惑星』の王宮で少年が手にした『地』のジェムと、
その発動に引き寄せられて出現した『夢』のジェムの複合した力が源だった。
ティムカたちの呼びかけで少年は心を開き、幻想世界は消失する。
『夢』のジェムはいずこかへ姿を消したが、
『地』のジェムはルヴァたちが聖地へ持ち帰る。
物語はOVA2の下巻ラスト近くへつづく。
小さな予言者ファルゥの言葉によって、
『緑』のジェム、『地』のジェム、『風』のジェム、『水』のジェムの4つを
新宇宙のどこかに埋めることが課題とされていた。
女王アンジェリークと補佐官レイチェルが、
その正確な場所を探し出す役割につく。
それぞれのサクリアを司る4人の守護聖は新宇宙を訪れ、
『銀水嶺の惑星』の大地に、未来への祈りをこめてジェムを納めるのだった。
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