お市:
はい、こんにちは。
今週は越後のちりめん問屋さんからの質問です。
信長:
であるか。
戦国時代に入って、急に茶道が流行り始めたのは
なぜなのでしょうか。
明日の命の保障もない戦乱の日々にあって
緊張をほぐし、心を静める手段として
茶の湯が重宝されるようになったんじゃないかしら。
雑念を払い、気を静める…。
禅の道に通じるな。
そうですね。
茶道の開祖とされる村田珠光様は、一休という禅僧に
学んで「茶禅一味」の境地を見出したとか。
であるか。
それから、お茶碗や茶入など、素敵な茶道具を集める楽さも
茶の湯の流行に一役買っているのかもしれませんね。
良い茶器は値が張りますけど。
であるな。
いずれは、手柄を立てた者の褒美として
領地を加増する代わりに茶器を与えるのもよいかもしれぬ。
はあ、いくら茶器が高価でも、
領地の代わりになるなら安上がりですねえ。
それではまた来週〜!

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