能臣か? 姦雄か!? 宦官と外戚が権力争いを演じていた後漢末の中国。張角率いる宗教結社太平道が起こした黄巾の乱を契機に、中国全土は震撼しさらに混迷は深まる。争いの軸であった大将軍・何進、宦官の十常待はともに斃れてしまう。混乱の都・洛陽では、政権を掌握した董卓の専横により後漢朝は風前の灯火となった。虎視眈々と乱世を見つめる曹操孟徳の野心は? 中国歴史小説で安定した人気をほこる作家・塚本青史、渾身の書き下ろし。
※著者「塚本青史」の表記は正しくは「」となります。