TOP信On特設ステージ> 第四回 この合戦に参加したい

前回のお題「この合戦に参戦したい」にたくさんのご投稿ありがとうございました。
それでは数多くのご投稿より担当が選んだ投稿をご紹介!




「忍者・御所河原 村正さん」の投稿より

やっぱり長篠の合戦だね。武田に仕えるなら長篠で
織田・徳川連合を潰すのが第一目標でしょ。
史実では火縄銃三段でぐちゃぐちゃにされたからね。
今こそ歴史を変え、武田の天下統一を!甲斐・信濃魂見せつけようぞ。
どうぞ武田に仕える方よろしく。

「豆っこ陰陽師さん」の投稿より

「はぁ、はぁ、はぁ…」
どこをどう走ってきたのか、自分でも覚えていない。
逃げるのに必死だった。死ぬのが恐かった。

「『ヤツ』だ!『ヤツ』が来たぞ!!」
豪傑は多い。しかし、この戦国の世で「ヤツ」の名だけは特別な意味を持つ。
敵は勿論の事、味方からも忌諱される程の圧倒的な強さを誇る「ヤツ」。
ある者は怯え、ある者は武者震いした。

突出した「ヤツ」の徒党を包囲したのは私達の筈だった。
しかし、満天のきら星の如く犇いていた味方は「ヤツ」という暗黒星に飲み込まれ、
今では見る影もない。
瞬く間に味方は蹴散らされ、後方との連絡を絶たれ、各個撃破され…戦線は崩壊した。

「ヤツ」は普通じゃない。「ヤツ」は特別なんだ。
分かりきっている筈なのに…悔しい。

瀕死の私に「ヤツ」の刃が迫った時、鍛冶屋のオヤジが私を庇って斃れた。
普段は寡黙で無愛想、頑固一徹と三拍子揃った堅物のオヤジが
、この時だけはニヤリと笑った。「ネエちゃんは生きろや」

涙を拭い、手にした杖を握り締める。強くなりたい。いや、なってやる。

そしていつの日か、この小牧山で再び「ヤツ」と戦うのだ。
オヤジの作ってくれた杖に、私は誓った。


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