「rapis」さんの投稿より
私は今川家にお仕えする忍び。
忍びたるもの、日々の鍛錬は欠かさず、つらい修行も殿のためとがんばっておりました。
ある日頭から「美濃の道三に密書を届けてきてほしい」と頼まれ、美濃に旅立ちました。
無事に美濃に着き、任務も終えて帰路に帰ろうと稲葉山の茶屋にて一服していると
茶屋の娘が「美濃名物『柿ようかん』はいかがですか?」とたずねてきたのです。
「そういえば駿府で柿ようかんをほしがってる町人がいたなぁ」と思い、
何個か買い、稲葉山を後にしました。
帰りの道中でお腹のすいた私は、竹筒飯と間違い、先ほどの羊羹を一口…。
「…う、うまい」
いつもは自前の竹筒飯しか口にしない私でしたので、柿ようかんのうまさといったら
極楽浄土に昇る気持ちでした。人に渡すものだからと思いつつも、帰りの道中では
そのうまさに手が伸び、気がつけば10個ほどあった羊羹も1個しか残っていませんでした。
無事に町人に柿ようかんを渡すことはできたのですが…。
数日立つと身の異変に気づきました。
明らかに力がついてるのですが、前よりも走るのが遅く、いつも着ている忍び鎧もきついのです…。
そう、私は羊羹の食べすぎで太ってしまいました…。
私はひどく後悔をしました。あの時羊羹を口にしなければ、
いや、稲葉山で羊羹を買ったときに両替商にあずけておけばと…。
教訓「クエストアイテムはすぐに両替商へ。そして食料は必要最低限だけをもちましょう」 |