音楽

レコーディング・レポート

さて、ついに今週金曜日にトライアウト公演を迎える 「ステラ・ミュージカル」。
何といっても“ミュージカル”ですから、全編通して音楽でいっぱいなのです♪
今日は、ステキな音楽に満たされたレコーディングの模様をお届けいたします!

レコーディングは、村松さん自らのディレクションのもと、都内某所で行われました。
弦楽パートの録りは大編成だったので、ブースの中が楽器と奏者さんでいっぱいです!!

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リズムなどベーシックな部分の上に弦楽器その他を乗せていくのですが、
ケーキでいうとスポンジの上に、どんどんクリームが塗られていく感じ、といえばおわかりいただけるでしょうか?
(その上に乗っているいちごやチョコがソロパート、みたいな感じです)

オケに厚みと華やぎが加わって、早くステージで歌とあわせて聴きたい!! という気分が募ります。
曲数がとても多く、録っても録ってもまだ次がある!! 
いつまでも弦の豊かな響きにひたっていたい筆者としては幸せいっぱいでしたが、
熟練のワザでガシガシとアンサンブルをまとめあげていただいたので、とうとう最後の曲に行き着きました!終わりは来るものです(寂)
いえいえまだ皆さんに聴いて頂くのはこれからです。ここからがスタートなのです~

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弦楽のソロパートでは、さらにメロディの美しさが強調されます。
村松さんの曲は独特の透明感があってとても美しく、
同じヴァイオリンでも、曲によって力強く響いたり、切なく響いたり…いろいろです。

どれもステキですが、弦がフィーチャーされた曲でいうと、
例えば、月森のテーマ 「Crescent Moon」 は、研ぎ澄まされた高音がとても綺麗です。
個人的な好みでは 「花に香りがあるように(香穂子のテーマ)」 でしょうか。イントロだけでもかなり沁み沁みです。
(でも実はいちばん好きなのは 「きずな~コルダのテーマ」 の志水バージョンです。
教会で弾いてくれたらなぁ~と思わずにいられません)
適宜お食事や休憩をはさみつつ、レコーディングは夜更けまで……。
村松さんはフィナンシェやマドレーヌが大好きなことを発見。思わぬところで「スウィーツ男子」発見です♪

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さて木管パートは、キャラクターの演奏楽器にあわせてフルートとクラリネットをフィーチャーしています。
フルートというのは、オケの一員としても不可欠ですが、ソロにまわると格別のゾクゾク感がありますね。
オペラ「魔笛」などにも見られるように、魔性を秘めた楽器なんでしょうか。
柚木のテーマ 「それはメビウス」 にもがっつり使われていますが、背筋が寒くなるような迫力があります。

クラリネットはフルートよりもほんわかした音で、優しい冬海のキャラによく合ってます。
前面にでるシーンは少ないですが、オケのあちこちで活躍していますので、よく聴いてみてくださいね♪
トランペットは、「コルダ」 メンバーで唯一の金管楽器です。という説明は、100回くらいあちこちで書いた気がしますが、あえて強調しておきたいのです。
ゴスペル風に歌われる 「チーム・コルダのテーマ」 では、トランペットがはじけてくれるので、歌もはじけられるのですね~。
もちろん、火原のテーマ 「KI・MO・CHI・II・UP!」 でも、イントロで元気いっぱいのトランペットが奏でられます。
イヤなことも全部吹き飛ばしてくれそうな、朗らかなトランペットの音色にご注目♪

そしてピアノはなんと、作曲の村松さん自ら奏でられました!! 
土浦はじつは繊細で美しい演奏が似合うと思うので、村松さんの演奏はほんとうにピッタリでした♪

演奏曲も含め、40曲にのぼる音楽の数々。ぜひぜひお楽しみに!!

by Nanta Lucia

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テーマ楽曲について

ミュージカルといえば、何といっても歌と音楽。
「金色のコルダ ステラ・ミュージカル」 では、いったいどんな曲が、どれくらい歌われるのでしょう?

以下に挙げたのは、このミュージカルで披露されるテーマ楽曲です。
このほかに、これらの楽曲のバリエーション(ソロがデュエットになったり、歌い手が変わったり…)も入りますから、実際の曲数はもっと多くなります。
さらに、クラシックの名曲も要所要所で聴けるとあって、まさに歌と音楽に満ちた、ぜいたくな時間になることでしょう♪
ちなみに、各キャラクターのソロ曲には、もれなくそのキャラクターの担当楽器をフィーチャーしています。どんなふうになるのか、楽しみですね♪

それでは、作曲家・村松崇継さんにいただいたコメントを織り交ぜながら、「ステラ・ミュージカル」 の楽曲をご紹介して参ります。

 「きずな ~コルダのテーマ」
 全員で歌う 「金色のコルダ ステラ・ミュージカル」 のテーマ曲です。
 明るく楽しく、しかも静かな感動を呼ぶ名ナンバー。
 初めて歌を合わせた時、思わず目頭を押さえるスタッフが続出!

 このテーマ曲にはバリエーションが数曲あり、物語の要所で歌われることで、
 「ステラ・ミュージカル」 の音楽を構成する柱となっています。
村松さんよりコメント
「誰もが一度聴けば口ずさめるような、親しみやすいメロディを目指しました」


 「同じ空の下に生まれても 〜音楽科VS普通科〜」
 星奏学院は、音楽科と普通科はあまり仲が良くありません。
 そのことを憂えたリリが、コンクール開催を決意するわけですが…?
 その対立構造を、グループに分かれて歌います。

村松さんよりコメント
「ミュージカル“HAIR”や“WEST SIDE STORY”のような対立感を意識しました。ダンスが入る曲なので、ダンスの振り付けが面白くなるように、リズムも面白く重なってくるよう、意識して作りました」


 「アルジェントの奇跡 ~リリのテーマ」
 ラルラ・リリ・ラリ…という魔法の言葉に乗せて、妖精の起こす奇跡が歌われます。
 これこそがミュージカルの醍醐味! という、ファンタジックなナンバー。

村松さんよりコメント
村松さん「“妖精らしく、可愛く、コミカルに”を意識して作りました」


「花に香りがあるように ~香穂子のテーマ」
 ヒロイン・日野香穂子が歌うテーマ。
 “あらゆる言葉は音になり、すべての気持ちは歌になる――”というフレーズがあります。
 それまで音楽という世界に触れることがなかった香穂子にとって、ヴァイオリンとの出会いは、
 まさに新たな世界との出会い。
 その新鮮で純粋な喜びが、歌になってあふれ出てくるような曲です。

村松さんよりコメント
「歌い手が女の子ということで、その可愛らしさ、また、すぐに覚えられるよう、親しみやすいメロディを心がけました。ちょっぴり歌謡曲のテイストも意識しています」


 「チーム・コルダのテーマ」
 天羽と、柚木親衛隊の女の子3人、そして金澤と王崎が「コンクールに出る人って、どんな人たち?」か、
 教えてくれる歌です。
 いわば、コンクール参加者たちの他己紹介(?)。

村松さんよりコメント
「ゴスペル風に、楽しく登場人物たちを紹介しています。
一人紹介するごとに、その人物の担当楽器によるクラシカルなフレーズが入りますので、ぜひ聴いてみてください」


 「Crescent Moon ~月森蓮のテーマ」
 放課後の教室でひとりヴァイオリンを奏でる月森のソロ。
 高みを目指しても届かない…というもどかしさを空の月に重ねた、孤高の切なさが漂うナンバー。
 サビにボサ・ノバのリズムが加わり、大人っぽさを醸し出しています。

 「クロス・ユア・フィンガー ~土浦梁太郎のテーマ」
 香穂子を励ます土浦のソロ。前向きに頑張る力をくれる、暖かく力強いナンバー。
 “何があっても、ずっとお前の味方”と歌ってくれる、土浦の頼もしさが現れています。
 辛いことがあったとき、きっと心にしみいることでしょう。

 「KI・MO・CHI・E・UP ~火原和樹のテーマ」
 香穂子に音楽の楽しさを伝える、火原のソロナンバー。空にとどくような、元気いっぱいの曲です。
 思わず体が動いてしまう、じっとしていられない! そんなパワーに溢れています。
 ヒップホップのリズムに乗せて、軽快なダンスとともに歌われます。

 「それはメビウス ~柚木梓馬のテーマ」
 ミステリアスな柚木のテーマソング。
 表の顔と、誰も知らない顔……。しかし、彼にとってはいずれも真実なのでしょう。
 “知っているのはお前だけでいい”そんな心の声が聞こえてきそうな、どこかメランコリックなナンバーです。

 「きずな~コルダのテーマ ~志水バージョン」NEW
 メインテーマの志水ソロバージョン。
 イントロがバロック風のチェロのフレーズに変わり、テンポもゆったりして、
 音楽が大好きな志水の心が伝わってきます。歌詞も志水の口調にあわせて一部変わっています。

 「きずな~コルダのテーマ ~金澤バージョン」NEW
 メインテーマの金澤ソロバージョン。ノスタルジックに切なく歌われます。
 この歌は、あえて金澤の口調ではなく、もとテーマの詞のままで歌われます。
 生徒たちの思いを客観的に歌うことによって、かえって、生徒たちがいま持っているものを金澤が失った、
 その哀しみが際立ってくるのです。金澤が彼自身の言葉でこの歌を歌える日は、いつか来るのでしょうかー

 「あらゆる音は命を持って ~王崎信武のテーマ」NEW
 香穂子のテーマのバリエーション。
 どこまでも優しく暖かく、どんな言葉よりも音楽は心を伝えるーという、王崎のメッセージが伝わってきます。
 ちなみに、もとテーマである香穂子のテーマは二長調(♯2つ)で、明るく清らか、人間賛歌的な響きが特徴です。
 王崎のバリエーションは変二長調(♭5つ)で、より複雑で深みのある響きとなり、
 大人びた王崎のキャラクターによく合っています。そのあたりもぜひ聞き比べてみてくださいね♪

 「ヴァイオリン・ロマンス ~コルダ 愛のテーマ」
 ミュージカルに欠かせない、男女のデュエットナンバー。
 「コルダ」では、どのようにロマンティックな世界を作り上げるのでしょうか。
 ぜひ、ご自身の耳でお確かめください!

村松さんよりコメント
「とにかく、バラードとして良いもの、感動できるものを…と思いながら、作曲しました。
 掛け合い部分は、少年と少女が語り合う、清らかなイメージで作りました」


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