
激闘の末、信長に追い詰められた主人公。
だが彼女の瞳は、鈍い色合いでありながらも、確かな光を宿していた。
信長「どうする。みっともなく命乞いでもするか?」
ほたる「…はい。かくなる上は、信長様のお望みどおり何でもいたしましょう。お好きになさってくださいませ」
信長「しゃあしゃあと…。目を爛々と輝かせたまま、よく言うわ」
信長は、主人公をひたと見据えたまま、笑い含みに囁いた。
その声音は、面白がっているようにも、欲をはらんでいるようにも聞こえる。
信長「その嘆願、聞き入れてやってもよいが、後悔するなよ。
斬り合いでたぎった血を色事などに回せば、力あまってお前を壊すやもしれぬ」