光秀スチル

罪を犯したほたるに課されたのは、残酷な役割だった。
ほたるはひたすらに心を殺し、主の命に従い続ける。
その従順さに、光秀は妖しい笑みを浮かべ…。

光秀「こんなにも役に立つ駒を手放すわけがないだろう? 大事に大事にしてあげるよ。私の可愛い『桔梗』…」

光秀が手を伸べる。ほたるは為されるがまま、彼に体を預けた。

ほたる「お役に立てて嬉しいです…」

心からの言葉か否か。口にしたほたる自身にも判断がつかない。
虚ろな瞳が何かを映すとすれば、それは己に罰を与える主の姿のみ。

光秀「ふ…、飼いならされた小鳥は、なんとも可愛く…つまらないものだねえ」

言葉とは裏腹に光秀の声色は甘い。それがほたるの心を更に蝕むと知ってのことだろう。

光秀「これだけは忘れずにおきなさい。私は同じ過ちを二度は見逃すつもりはない」