発生契機の次に、イベントの発生条件を設定します。
発生条件とは、イベントを起こすために必要な条件のことです。
● 条件の設定

条件の設定は、主に「調査」というスクリプトコマンドで行います。
「調査:」の後ろに式を書き、その式が成立したときだけ、
イベントが発生します。
条件は、いくつでも設定できます。
● 式の書き方の基本

「調査」は、下記のような書式を使います。

発生条件:{
調査:(○○::△△.□□)==(××)
}
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◎ 式の左右は、半角の ( ) でくくります。
◎ 「==」は、左と右が「等しい」という意味です。
◎ 「等しくない」ときを条件にしたい場合は、「!=」とします。

発生条件:{
調査:(人物::竹中半兵衛.所属国)!=(国::美濃)
}
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◎ 上記の場合なら、「人物(竹中半兵衛)の所属国」と「美濃」が「等しくない」
つまり、「竹中半兵衛が美濃に住んでいない」ことが条件になります。
◎ 「所属国」は、「所属勢力」や「身分」「名声」などにも置き換えられます。
◎ 「人物」のほかに、「大名家」「城」なども条件にできます。

発生条件:{
調査:(城::清洲.兵士数)>=(5000)
}
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◎ 右側の値に数字が来る場合は、不等号 <> で数値を比べられます。
◎ 「>=」は「以上」という意味です。
◎ 上記の場合なら、「城(清洲城)の兵士数」が「5000以上」となります。

【重要】 情報の「プロパティ」

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【重要】 「調査」で使う「比較演算子」

左右の内容を比べる際に使う
「==」などの記号を比較演算子と呼びます。
計算で使う演算子とは少し使い方が
違いますので、気をつけましょう。

A==B (AとBが等しい)
A!=B (AとBが異なる)
A>B (AがBより大きい)
A<B (AがBより小さい)
A>=B (AがB以上)
A<=B (AがB以下)

※ ==や!=は、A・Bが文字でも数値でも使える。
※ ==や!=以外は、A・Bの内容が数値のときだけ使える。
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※ 「調査」の詳しい解説はこちらもご覧ください。
以下、発生条件の設定例です。
● 主人公が誰かを条件にする

主人公が特定の人物かどうかを条件にします。

例:条件が「主人公が宮本武蔵」

発生条件:{
調査:(人物::主人公)==(人物::宮本武蔵)
}
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◎ 人物を特定したい場合は、プロパティは不要です。

例:条件が「主人公が宮本武蔵以外」

発生条件:{
調査:(人物::主人公)!=(人物::宮本武蔵)
}
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◎ 「!=」は「等しくない」、つまり右の人物ではないことを表します。
◎ 主人公を調査する場合、下記のように省略した書式も使えます。


◎ 省略した書式でも、機能は同じです。
● 人物の所属勢力を条件にする

人物が特定の勢力に所属しているかどうかを条件にします。

例:条件が「本多忠勝が徳川家康の勢力に所属する武士」

発生条件:{
調査:(人物::本多忠勝.所属勢力タイプ)==(大名家)
調査:(人物::本多忠勝.所属大名家)==(大名家::徳川家康)
}
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◎ 主人公の所属勢力を条件にする場合は、人物名を「主人公」にします。
● 人物の本拠がどこかを条件にする

人物の自宅がどこの拠点にあるかを条件にします。

例:条件が「主人公の自宅が京の町」

発生条件:{
調査:(人物::主人公.所属拠点)==(町::京)
}
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◎ 主人公以外を条件にする場合は、「主人公」を人物名に置き換えます。
● 現在の年月を条件にする

ゲーム中の年月を条件にします。

例:条件が「1560年以降」

発生条件:{
調査:(状況::年)>=(1560)
}
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例:条件が「1560年8月以降」

発生条件:{
OR調査:{
調査:(状況::年)>=(1561)
AND調査:{
調査:(状況::年)==(1560)
調査:(状況::月)>=(8)
}//AND調査の閉じカッコ
}//OR調査の閉じカッコ
}
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◎「OR調査」は、複数の条件のいずれか1つが満たされればOK。
◎「AND調査」は、複数の条件の全てが満たされるとOK。
◎ 上記では「1561年以降」または「1560年かつ8月以降」のときならOK。
● シナリオを条件にする

どのシナリオでゲームを始めたかを条件にします。

例:条件が「1568年昇龍の章でゲームを始めた」

発生条件:{
調査:(状況::シナリオ)==(2)
}
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◎ 右にシナリオ番号を入れる。シナリオとの対応は下記の通り。

調査:(状況::シナリオ)==(0)// 1554年 乱麻の章
調査:(状況::シナリオ)==(1)// 1560年 日輪の章
調査:(状況::シナリオ)==(2)// 1568年 昇龍の章
調査:(状況::シナリオ)==(3)// 1575年 覇道の章
調査:(状況::シナリオ)==(4)// 1582年 転変の章
調査:(状況::シナリオ)==(5)// 1598年 太平の章
調査:(状況::シナリオ)==(6)// 1549年 流亡の章
調査:(状況::シナリオ)==(7)// 1560年 夢幻の章
調査:(状況::シナリオ)==(8)// 1584年 浪華の章
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● 特定の勢力が存在しているかどうかを条件にする

特定の勢力が存在しているかどうかを条件にします。

例:条件が「武田家(信玄)が滅び、上杉家(謙信)が存在」

発生条件:{
調査:(大名家::武田信玄.存在)==(偽)
調査:(大名家::上杉謙信.存在)==(真)
}
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◎ 正しいか正しくないかだけを判定する式では、「真」「偽」を使います。
◎「==(真)」は、下記のように省略してもかまいません。

● 人物がイベントに参加できるかどうかを条件にする

特定の人物がイベントに参加できるかどうかを条件にします。
具体的には、「ゲームに登場している」「生存している」「出陣していない」
の3つの条件を満たしていることが条件になります。

例:条件が「島津義弘がイベントに参加できる」

発生条件:{
調査:(人物::島津義弘.イベント参加可能)
}
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◎ 上記は、「==(真)」を省略した書き方です。