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それでは最初のお手紙を紹介します。 |
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そうそう、ヴィクトールさんのお誕生日って、東京のほうにたっくさん雪が降ったんだよね。「コーエー」の前にもいっぱい積もったんだよ。メル、雪だるまを作りたかったけど、手と足が冷たくなっちゃうから、窓のこっち側から見るだけでガマンしたんだ。ところでヴィクトールさんは、今まで雪を見たコトってあったの? |
ああ、もちろんだ。派遣された先で何度か見たな。だが、雪が降ったからと言って、じっと空を見つめるようなことはしないぞ。なんというか、その…そんなの、俺に似合わんだろう。寒がる部下をなだめすかして、任務をこなしていた想い出ばかりだ。はは、それはそれで楽しかったんだが。 | |
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…そういうの「いろけがない」って言うんだって、オスカー様が教えてくれたよ。まあでも、そのほうがヴィクトールさんらしくっていいのかな。 |
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これに付けられていた歌なんだけど、メルには難しくってわからなかったから、エルンストさんに訳してもらったの。あとでヴィクトールさんにも訳を渡してあげるね。
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すまんな。しかし、歌を贈られるのは初めてかもしれん。遠い空の下にいる「まり」さん、どうもありがとう。 | |
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(ふふ、ヴィクトールさんってば、うれしそう。)
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