◆フィザリ

ジェム・ストーリィズ第1話のコミックに登場する少年。
フィザリ Physali
16歳。175cm、69kg。
濃い金髪、オリーヴ色の瞳。陽に焼けた肌。
がっしりとして体格がいい。
ミウの兄。

「トロワ」の出来事ののち、小宇宙の一部となった大陸アルカディアに住む。
父と叔父は塗装業を営むが酒好きで気が荒く、家族に暴力をふるうこともある。
長男であるフィザリは働いて家計を助け、母と弟妹を守っている。
貧しさと、理不尽な大人たちの支配に負けない「力」がほしいと思っている。
夏のある夜、友だちのアストル・イオニ、弟ミウと四人で町はずれに出かけた時、
アストルとイオニは走り去る馬車から落ちてきた、光る石を拾う。
その不思議な力を持つ石はジェムと呼ばれ、
聖地から遣わされた守護聖たちと新宇宙の女王・アンジェリークが、
アルカディアへ探しに来ていた。
アストルが手にしていた「光」のジェムはそのまま彼のもとに預けられ、
イオニが発動させた「緑」のジェムは、聖地へ運ばれた。
アストルが人間的に成長し、周囲の信頼を集めていく様子にフィザリは焦りを感じていた。
そんなとき、ミウの服の中からもうひとつのジェムが見つかり、
フィザリはそれを発動させてしまう。
街を破壊する威力をもった「鋼」のジェムだった。
報せをうけた守護聖らが駆けつけ、
ジュリアスとオスカーが暴風の中へ飛び込んで、 発動を止める。
己の行為を悔いるフィザリに、仲間たちは暖かく手を差しのべる。
フィザリは、ようやく一番大切なものが何なのか気づくのだった。
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