◆ミウ

ジェム・ストーリィズ第1話のコミックに登場する少年。 

 

ミウ Meu

 11歳。142cm、41kg。

 淡い栗色の髪、青い瞳。陽に焼けた肌。

 子供からようやく少年になりかけたところ。

 フィザリの弟。

「トロワ」の出来事ののち、小宇宙の一部となった大陸アルカディアに住む。

父と叔父は塗装業を営むが酒好きで気が荒く、家族に暴力をふるうこともある。

長男であるフィザリは働いて家計を助け、母と弟妹を守っている。

ミウにとっては、フィザリは保護者であり、世界の中心である。


夏のある夜、友だちのアストルイオニ、フィザリと四人で町はずれに出かけた時、

アストルとイオニは走り去る馬車から落ちてきた、光る石を拾う。

その不思議な力を持つ石はジェムと呼ばれ、

聖地から遣わされた守護聖たちと新宇宙女王アンジェリークが、

アルカディアへ探しに来ていた。

アストルが手にしていた「光」のジェムはそのまま彼のもとに預けられ、

イオニが発動させた「緑」のジェムは、聖地へ運ばれた。


人間的に成長し、周囲の信頼を集めていくアストルを見てフィザリは焦りを感じ、

ミウはそんな兄の様子に不安を覚えていた。

そんなとき、ミウの服の中からもうひとつのジェムが見つかり、

フィザリはそれを発動させてしまう。

街を破壊する威力をもった「鋼」のジェムだった。

報せをうけた守護聖らが駆けつけ、

ジュリアスとオスカーが暴風の中へ飛び込んで、発動を止める。

己の行為を悔いるフィザリに、仲間たちは暖かく手を差しのべる。

ミウは初めて、守られるだけでなく自分もフィザリを助け、

役に立つ存在でありたいと感じる。兄弟の、そして仲間たちの結束は強まった。

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