聖地の宮殿の謁見の間。女王候補たちはここで、 どちらが次の女王にふさわしいか厳正な審査を受ける。 「今日は皆に、ふたりのうちのどちらが女王候補として ふさわしいと思うか聞きたい。おのおの司る力にかけて、 己の信じる女王候補の名を挙げよ」 女王の命を受けて、守護聖達は一人ずつ 自分が支持する女王候補の名を挙げていく。 自分は現女王のように立派な女王になれるのか―― 女王候補たちはおそれと憧れを抱きながら女王の姿を仰ぎ見る。