夜、人々の寝静まる頃、夢の守護聖オリヴィエが聖殿の星の間を訪れる。 「『美しさ』を夢にのせて、密かに大陸に贈っといて、あ・げ・よ。 たくさんにしとくからね。アンジェリーク」 夜見る夢と、希望や願望の夢は、どちらも心の願いを違う形で表現しているもの。 人に美しい、楽しい夢を見せて楽しく生きてもらうことがオリヴィエの務めだ。 美しさ、楽しいことを日々、追求するオリヴィエは、 自分の職務にある意味、忠実な守護聖なのかもしれない。