●本多忠勝 生粋の三河武士として生涯五十幾度の戦を経て、かすり傷一つ追わなかった勇将。 武田信玄をして「家康にはもったいない」と評された程の武人だったが、槍術の扱いははなはだ不得意であった。しかし槍術が下手であっても、戦場に出た時の働きは古今無双と呼ぶにふさわしく、知らぬ者にとっては意外と思うほかなかったという。