シンシアに案内してもらってたどり着いた学園寮――今日からのあたしの部屋。
一流ホテルのスイートも真っ青、というおじいちゃんの言葉はまさにそのとおりで。
今まで暮らしてきた家っていったいなんだったの? と思わず言いたくなるほど広いし、内装も豪華。 天蓋付きのベッドなんて、縁がないと思ってた。
部屋ひとつとってもそう。住む世界がぜんぜん違う。
だけど、あたしは今日からここで暮らすんだ。
どんな日々があたしを待っているんだろう――。