イントロダクション
主人公・芽衣(めい)は、どこにでもいる明るくキュートな中学2年生の女の子。
一つ年上の幼なじみ、悠哉(ゆうや)にほのかな想いを寄せていた。
だが、悠哉は芽衣の姉・春菜(高校一年生)を慕っていることを知り、芽衣は優しい姉への想いと嫉妬に揺れ動く。
そんな悠哉への想いを、クラスメイトのアッくんとの擬似恋愛によって断ち切ろう とする芽衣。
刹那的な恋愛を繰り返しながらも、どこか寂しげで純粋なアッくんに、いつしか芽衣は本気で惹かれてゆく。
だが、想いが深ければ深いほど、彼らの幼い恋はお互いを傷つけてしまう。
さまざまな想いをかかえながら、3年生に進級した芽衣たち。
そんな中、新しいクラスで出会ったタカちゃんの一途な想いに、芽衣はまたもや揺れ動いてゆく。
芽衣の優柔不断な態度が、タカちゃんに想いを寄せるクラスメイト・沙良(さら)の気持ちを知らず知らずのうちに踏みにじっていった。
楽しいはずの修学旅行で激昂した沙良ともみ合いになった芽衣は、過失により沙良に重症を負わせることに・・・。
思春期から大人への階段を不器用にのぼってゆく過程を、等身大に描き出す青春劇「赤い糸」。
甘くも切ない恋愛、ゆるぎない友情、若さゆえの挫折、両親のたおやかな愛情……。
そんな自らをとりまくさまざまな想いや出来事に、ときに向き合い、ときに傷つきながら、運命の「赤い糸」を探し続ける芽衣たち。
彼らが繰り返し紡いでゆく「赤い糸」。本当の「赤い糸」は、いったいどこにあるのだろうか。