時空が歪んだ異界は、日本の各時代の特徴を持った「領域」に分けられる。
マホロバの里周辺には、「古」「雅」「武」「戦」「安」「乱」の「領域」が存在する。
異界は危険な瘴気に満ちており、強靭な魂を持つモノノフでなければ、長時間の活動は不可能とされている。

巨岩「磐座(いわくら)」の元、深山に開かれた里。本作の舞台。
オオマガドキの後、「中つ国」西の最前線となっている。
現在、里のモノノフを統率するお頭が不在であり、神垣ノ巫女が最高権力者の座にある。

古代の特徴を持った「領域」。
赤々と燃え立つ溶岩を抱いた山中の洞窟にある。
最奥には、禍々しい気配をまとった古代の社がそびえ立っているという。

奈良・平安時代の特徴を持った「領域」。
荒廃を極めた街が毒々しい沼地に沈んでいる。
雅な時代の面影は、鬱々とした雨の中に朽ちて消えている。

鎌倉・室町時代の特徴を持った「領域」。
海原が凍りつき、荒波が頭上を圧する。
猛々しい武士たちが生きた証は、冷たい氷雪の中に閉じ込められている。

戦国時代の特徴を持った「領域」。
巨大な城郭が、黄金の空に浮かんでいる。
剛健なる城に人の気配はなく、その威容はただむなしく誇示されている。

江戸時代の特徴を持った「領域」。
異常に生育した樹木に抱かれ、花街が眠っている。
動くものなき静寂は、安らぎよりも滅びの色を濃く滲ませる。

幕末の特徴を持った「領域」。
広大な砂漠に巨大な艦船が沈み、さながら砂上の海戦場の様相を呈している。
人々が抱いた維新の夢は、砂塵と共に風に消えゆく。

依頼

里の住民やモノノフからの頼みごと。
それらをこなすこともモノノフの務め。

碑文

不思議な質感を伴った構造物。手を触れると、謎の文字が頭の中に流れ込んでくるという。

つづら

各地に置かれているモノノフ用の収納箱。
いつの間にか、不要になった物品を他者に譲り渡す目的で使われるようになった。

しるべ

宙に浮かぶ金色のモノノフ紋。
誰が何の目的で生み出したものかは知れないが、各地に隠されるように置かれている。 そのすべてを見つけ出した者には、幸福が訪れるとか。