●島津義久 薩摩島津家の第十六代当主であり、いずれも傑物と評された島津四兄弟の長兄。 無骨者の多い島津家きっての文化人であり、細川幽斎より古今伝授(古今和歌集の解釈の秘伝を受け継ぐこと)を受けたほどの和歌の名人。自らの甥が病死した際には、「なむあみたふ(南無阿弥陀仏)」の六文字から始まる六首の和歌を詠んでその死を悼んだ。