クリエイターたちが語る
『三國志14』

2020年1月16日(木)に発売となる『三國志14』の開発に携わったメンバーにインタビューを実施。
本作にかける想いやこだわった点など、ディープなお話をお届けいたします!

第8回

ゼネラルプロデューサー

シブサワ・コウ

「信長の野望」「三國志」各シリーズなど、数々の歴史シミュレーションゲームの生みの親。1985年に初代『三國志』をPC向けに発売し人気を博す。現在も精力的に活動しており、日本における三国志の認知向上に大きく貢献している。

Q1
シブサワ・コウにとっての「三国志」とはどんな存在でしょうか?

まずは中国の偉大な歴史文学に敬意を表するとともに、三国志と出会い、世界で最初に三国志のゲームを作る幸運に恵まれたことに、いつも感謝の気持ちを抱いています。また、歴史SLGに「人間ドラマ」をフィーチャーした最初の作品は三國志でした。

Q2
初代『三國志』が発売されてから35年が経ちました。当時と比べてどのような変化を感じているでしょうか?

初代当時は演義が主流でしたが、最近は正史も支持が増えている感じがします。また、当社のCG部が美形キャラを見事に作り上げ、人気声優が演じていることから、女性ファンが確実に増えています。スマホで様々な三国志ゲームが登場するなど、総じてファン層が広がっていますね。

Q3
今後、コーエーテクモならではの「三国志」をどのように表現していきたいですか?

基本的に、開発チームのアイディアと、ファンの方々からのご要望と、ハードやソフトの性能アップの3つの要素を融合してシリーズを重ねて来ました。最近では、個性豊かな武将達をAIによって動かして、より臨場感や緊迫感のある三国志世界を作り出すことに注力しています。

Q4
いよいよ『三國志14』が発売となります。最後にファンの方々へ一言お願いします。

初期のファンにとって、色塗りや、火計や、計略などは、きっと懐かしく感じて頂ける要素だと思います。AIによってそれぞれの武将ならではの動きをしますので、シリーズファンにじっくりと楽しんで頂きたいです。また、初めてプレイする方々向けに、分かりやすいチュートリアルを用意していますので、是非プレイしてみて下さい。

第7回

シンガーソングライター

岡本 真夜

シングル「TOMORROW」で200万枚のセールスを記録し、その後もCMソング・アニメ・ドラマ・映画の主題歌など次々にヒット曲を輩出。
2016年、ピアニスト「mayo」としてもデビューし活動をスタートさせる。2020年5月、岡本真夜デビュー25周年を迎える。
『三國志14』では、エンディングテーマ「旅人よ」を手掛ける。
公式サイト:https://www.mayo-okamoto.com/
公式Twitter:https://twitter.com/mayookamoto510

Q1
歴史に関わるような楽曲は珍しいと思いますが、難しい部分はありましたか?

特別難しさは感じませんでした。

Q2
今まで多くの楽曲を手掛けてきていると思いますが、ゲームエンディングは初めてではないでしょうか?

そうですね、初めてです!関わる事が出来てとても嬉しいです!!

Q3
「旅人よ」というタイトル、また、全体の歌詞など、どのような思いで書き上げたのでしょうか?

メロディーは実は15年前に作ったものなんです。私が普段作っているテイストと少し違っていた為ずっと温めていたところに今回お話を頂いて「あっ!この曲は三國志に出会うために眠り続けていたんだ」と思いました。バラードではありますが「静かなる闘志」と言いますか、「熱い思いを持ち続け、たどり着きたい場所へ…」という世界をイメージして作り上げました。

Q4
発売後には多くの方が楽曲にふれると思います。最後にファンの方々へ一言お願いします。

今までの岡本真夜とは少し違う世界観ですが、「三國志14」と共に楽しんで聴いて頂けたらとても嬉しいです。

第6回

声優

津田 健次郎

俳優、声優。アミュレート所属。アニメ、吹き替え、CMナレーション、ラジオパーソナリティーなど声優業を中心に、他にも舞台など多方面で活動している。『三國志14』では乱世の奸雄「曹操」の声を担当。
公式サイト:http://tsudaken.com/
公式Twitter:https://twitter.com/tsuda_ken

Q1
実在の人物を演じる上で気をつけていること、心がけていることはありますか?

世間的なイメージというのがあると思うのですが、そこは気にせず演じるようにしています。

Q2
「曹操」は苛烈でありながら才能を愛する人でもあります。演じる上で苦労しましたか?

苦労した感じでは無かったですね。楽しかったです。

Q3
「曹操」は文武両道の英傑で人気も高い武将ですが、津田さんは好きな歴史上の人物はいますか?

葛飾北斎がとても気になっています。

Q4
いよいよ来月発売となります。最後にファンの方々へ一言お願いします。

心ゆくまで楽しんで頂けますと幸いです。どうぞ宜しくお願いします。

第5回

イラストレーター

日田 慶治

装画や挿絵、ゲーム、トレーディングカードのイラストを数多く手掛けるイラストレーター。『信長の野望・大志』のメインビジュアルの作成も担当。
公式サイト:https://kettoo.com/
公式Twitter:https://twitter.com/hida_keiji_jpn

Q1
今作のメインビジュアルの構図は、どのように決めたのでしょうか?

今回、初代三国志の要素を取り入れた原点回帰するような、かつ三君主がメインとなるようなご依頼でしたので、そのアイデアをもとにいくつかラフを作成させていただき、現在のものに落ち着きました。

Q2
これまで多くの三国志のキャラクターを描かれてきたと思いますが、今作ならではのこだわりを教えてください。

私だけのこだわり、という訳ではないのですが、人物の表情、造形には特に力を入れて描かせていただきました。ご覧いただいた際に、キャラクターそれぞれのバックグランドや胸に秘めた想いを想像してもらえると嬉しいです。

Q3
三国志の中でお気に入りの武将はいますか?

三国志には魅力的な武将が数多くいて非常に難しいのですが、あえてあげるならば張遼と関羽です。二人が闘っている様子はいつか描いてみたいです。

Q4
これから店頭でメインビジュアルを目にする機会も増えるかと思います。発売に向けファンの方々へ一言お願いします。

私一人の力ではなく、関係スタッフ一丸となって、細部までこだわり抜いて制作したメインビジュアルです。見かけた際は是非手にとって、『三國志14』の世界に思いを馳せてもらえると嬉しいです。

第4回

声優

伊藤 静

声優、歌手。賢プロダクション所属。代表作に『美少女戦士セーラームーンCrystal』(セーラーヴィーナス)、『PSYCHO-PASS』(六合塚弥生)、『暗殺教室』(イリーナ・イェラビッチ)、などがある。『三國志14』では中国四大美人の一人「貂蝉」の声を担当。
公式サイト:http://www.kenproduction.co.jp/talent/member.php?mem=w5

Q1
「三国志」で好きな武将がいたら教えてください。その理由も。

諸葛孔明 正直詳しくはないのですが、頭のキレる人を敵に回すのが一番怖いですし…。味方に、というか、私のそばに一人いてほしい…!孔明の罠…!!

Q2
歴史SLGという中で、傾国の美女「貂蝉」を演じていただきましたが、演じる上で心がけたことはありますか?

できうる限り聡明で上品であるよう意識しました。そこからにじみ出るもの全てが「美女」と言われることにつながるのではないかと思ったので。

Q3
「三国志」に限らず、歴史上の人物で誰か演じてみたい人物はいますか?

世界三大美女とか、美女と言われる美女を調べ倒して演じてみたいです。演じてるうちに影響されてわたしも仲間入りできないかなー(できません)

Q4
いよいよ来月発売となります。最後にファンの方々へ一言お願いします。

三国志愛に包まれながら楽しく収録しました。みなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです!

第3回

作曲家

坂本 英城

ノイジークローク代表取締役。作曲家。早稲田大学卒業。 映画音楽やアニメ音楽のほか、現在までに多数のゲーム作品にサウンドプロデューサーおよびクリエイターとして携わる。総合的な視点で ゲームサウンドのあり方を追究し続けている。
公式サイト:http://www.noisycroak.co.jp/staff/hideki_sakamoto.html
公式Twitter:https://twitter.com/HidekiSakamoto

Q1
本作における楽曲制作でこだわった部分があれば教えてください。

劇伴寄りの音楽になりすぎないよう、どの楽曲もメロディのわかりやすい、記憶に残る楽曲を作ろうという思いをもって制作致しました。また中国音楽のエッセンスは二胡などの楽器や中国音階の部分的な採用に留め、比較的現代的な作りの音楽を目指しました。

Q2
演奏収録の際、何か印象に残った出来事はありますか?

とにかく素晴らしい演奏家の皆様に演奏いただけたことです。お忙しい方ばかりなので全員の予定を合わせることができたのは奇跡だと思います。またティンパニが大きすぎてスタジオに入らず、急遽別の日程で収録したりしました(笑)。

Q3
選ぶのは難しいかもしれませんが、特にこの曲を聞いてほしい!と思う一曲とその理由を教えてください。

そうですね…悩ましいですが『王者堂々』でしょうか。最初に完成した楽曲ということもありますが、メロディアスであり、かつ中国風のテイストと現代的な和声や転調などがあり、とても自分らしい楽曲に仕上がったと思っております。

Q4
発売後にはより多くの方の耳に楽曲が届くかと思います。最後にファンの方々へ一言お願いします。

歴史のある「三國志」シリーズの最新作に作曲家として名を連ねさせていただき光栄です。私なりの解釈で、この『三國志14』の世界を音楽で精一杯に表現させていただきましたので、ぜひ音量大きめでプレイしていただけたら嬉しいです(笑)。

第2回

ディレクター

小林 利之

2001年 旧コーエーに入社。『三國志Ⅸ』『三國志Ⅹ』『三國志11』の開発に関わる。以後、オンラインゲームやソーシャルゲームの開発、運営を担当。本作で再び「三國志」シリーズに戻り、ディレクターとして携わる。好きなシリーズ作品は『三國志Ⅱ』『三國志Ⅴ』。

Q1
本作の製作を進めていく上で、こだわっている部分はどこでしょうか?

やはり一枚マップ上での土地の奪い合いでしょうか。すべてが戦場といえる一枚マップの中で、自分の考えた戦略を文字通り戦線として描いていけることが、本作のこだわった点の1つと言えます。

Q2
まさしく開発の佳境かと思いますが、苦労したことはなんですか?

ストラテジーとしての戦略的な面白さを実現しつつ、武将たちのヒロイックな活躍をどう載せていくか、その辺のバランスは試行錯誤の連続です。

Q3
ユーザーに是非プレイしてほしいシナリオと君主の組み合わせ教えてください。

有名どころの君主でいえば、「群雄割拠」の孫策でしょうか。過去作では比較的ゴリ押しできましたが、今作は同じ感覚では難しいと思います。様々な手を尽くして、江東制覇に乗り出してみてください。

Q4
最後に発売へ向け、ユーザーの方々に一言お願いします。

様々なプレイスタイルがある中で、『三國志14』は一枚マップ君主制を選択しました。そう選択したからには『三國志Ⅸ』『三國志11』などと同じように皆様に末永く愛されるゲームに仕上げていきたいと考えています。どうぞ、よろしくお願いいたします。

第1回

プロデューサー

越後谷 和広

1994年 旧コーエーに入社。入社後最初に関わった作品は『三國志英傑伝』。その後『太閤立志伝IV』で初めてメインプランナーとなり、以降「無双」作品を手掛ける。「三國志」シリーズには本作で初めてプロデューサーとして携わる。好きなシリーズ作品は初代『三國志』。

Q1
本作には様々な新要素がありますが、ユーザーには特にどの部分を一番楽しんでほしいですか?

武将の量(数)はいるが質が高いとはいえない、袁術や劉表あたりで、ぜひ天下統一を目指していただきたいですかね。数は力である、というのが本作のひとつの特徴かと考えています。

Q2
シリーズごとに武将の描かれ方が違いますが、本作で特徴的な武将を教えてください。

本作では……やはり呂布でしょうかね。強さそのものは異次元ですが、活かすも殺すも戦略次第というところです。

Q3
まだまだ先の話かと思いますが、発売後はどのような展開をする予定なのでしょうか?

社内承認などの手続きも必要ですが、私としてはこれまでパワーアップキットまでお待たせしていた類のものは、DLCでお待たせせず提供する形を取りたいと考えております。なお、AIの強化は定期的にパッチ等で続けていきます。

Q4
最後に発売へ向け、ユーザーの方々に一言お願いします。

これまで培った技術を踏まえて、これから未来のベースとなる三國志にすべく制作しております。荒削りに感じる部分もあるかと思いますが、みなさんと一緒に磨いていければと思っております。引き続き応援よろしくお願いいたします。