stay


高橋直純が持ってきたデモテープに入っていた、とてもシンプルなバラード曲。
荒削りながら、最も感情移入がなされている曲。
それが'stay'の原曲だった。
この曲に無謀に手を加えるのは危険であることは、スタッフの誰もが知っていた。
したがって、原曲の高橋の感性を最大限生かす方向で曲作りが行われた。
彼の吐息が引き連れてくるのは、荘厳さも醸し出すピアノと
刹那的な感情を映し出すアコースティックギターのみ。
レコーディング中の彼の感情の高まりは、一筋の涙へと変わる。

曲の中に明滅する彼の想い。
それは、彼と私たちの間にある空間を一瞬にして飛び越える。
今を生きる人間たちが忘れていた、”愛する人への純粋無垢な気持ち”を思い出させてくれる1曲である。
                                                       (cryff)

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