Message of A to Z from 'Nao'

Naozumi Takahashi First Full Album 『 A to Z 』  2002.12.11 in store


01. A to Z

実は、このアルバムの新曲の中で、一番最初に取り組み始めた曲。
もともと「踊れる曲を」と思って作り出した。
大人なダンスが出来るとイイなァ・・・と思っていたから、アレンジの渋さにはグッときた。
ドライブ感があると思ったので、詞の中でも車を走らせてみた。
最初「Z」というタイトルで持ってきたこの詞は、恋愛中のラブソング。
「A」から始まるとしたら「Z」は究極だなァ・・・という事から組み立てた。
キーポイントは「連れ去る」という言葉。俺の性格が出てると思うな。
間奏とエンディングのサックスが一番最後に入って完成した。
アルバムタイトルにしたのは、AからZとは「全てみせる」という意味になるので、
今の高橋直純の「全て」という意味を込めてこのタイトルにした。


02. COME ON!

チャリンコに乗っていて浮かんだメロディー。
友達に会いに行こうとすっ飛ばしていたら浮かんできたので、慌てて留守電に入れた。
自分の中ではミディアムテンポのイメージがあったが、出来上がってきたアレンジはメチャロック!
しかも、とっても欲しかった!!というアレンジだったので、めっさ嬉しく喜んだのを覚えている。
皆で盛り上がりたい!元気になりたい!そういう思いを込めて詞を書いた。
「時」をテーマにした熱い曲になった。


03. リフレイン

「ナイトソング」「アダルティー」(笑)などと、詞がないときに呼ばれていた曲。
ひょっとしたら「Rainy day」の前の物語・・・なのかもしれないと思って詞を書いた。
とても雰囲気が落ち着く曲だし、このまま眠れたら気持ちいいなーと思って世界観を作った。
「水平線」と今はなっているが、海を見ながら「地平線」と書いてきたのでツッこまれた(笑)。


04. トラブルメーカー〔wagamama mix〕

デビュー・ミニ・アルバム「〜 kiss you 〜」から選ばれて入った曲。
MIXを変えた事で、よりドライな感じで、ワガママ度がUPしたと思う。
他2曲(「stay」「ALIVE」)も候補には上がっていたけど、
並べて聞いた時、物語として、また曲のイメージ、パワーとして、
この「トラブルメーカー」がアルバムにはふさわしいと思って入れた。
また、流れで聞いた時、この曲が物語のポイントになっていたりもする。
個人的にはエンディングに新しく入った「フン!」という声が
「もしかしてトラブルメーカーは俺?」みたいな気分になって楽しい。


05. スカイライトの空

遠距離恋愛をテーマにした手拍子と三拍子の心地よい曲。
広いスペースを感じるアレンジからきれいな空を思い浮かべた。
「スカイライト」とは、太陽が沈んだ後も明るく光っている状況の事。
残光。まっ広く言っちゃえば「夕焼け」かな。
でも太陽が沈んでいくのを見たり、遠く離れていることを思ったりする時って、なぜか淋しいと感じる時が多い。
でも、そこで俺は明日への希望という意味を込めて「スカイライト」という表現にしてみた。
そして、小さな電波をノイズ交じりでキャッチしてくれてる人たちや、
遠くてイベントやなんかになかなか来れない人たちを思って詞を書いた。
キッカケは一通の手紙だったりもするんだなァ。


06. 〜 kiss you 〜〔M+M set mix〕

高橋直純としてのデビュー曲。
ミニ・アルバムからメインにどーん!とある曲だが、
今回のアルバムに入れるにあたり、改めて聞き直したところ、今の歌い方と違っている部分があることに気がついた。
いろんな所で歌ってきて、気持ち的にも違っていたので、歌い直しをさせて頂いた。
エンジニアの前ちゃんのMIXもカッコよくなった。
男の色気・・・といったらいいのかな?それが強くなった気がする。
でも、やっぱりデビュー曲って、思い入れが強くなるもんだねぇ。


07. Rainy day

出来上がった時に、衝撃的にいい曲が出来たと思った。
少し弱気な部分・・・というか、弱っちぃ自分の世界観を見せようかな・・・なんて思って書いた詞。
雨が好き・・・という自分のことを正直に書いてみたり・・・。
このアルバムを作り始めて出来た曲。シングルとして先に聞いてもらった。
アルバムの中では「一つの結末」のようなポジションになると思う。
でも、その「結末」にも「続き」はあるんだけどね。
「雨が好きになった」「空を見上げる回数が増えた」などの手紙をよく頂いて嬉しかった。
そして「ラブソングなんだけど、元気が出た」という手紙も嬉しかったな。


08. siempre

このアルバムで一番最後に出来上がった曲。詞も一番苦労したなぁ。
メロディーに絡むアレンジがとても大きくて、きれいで・・・
でも、そのワリには短いので気持ちを込めるのが難しかった。
暗い海に沈んでいく感じがして、そこから広げていった。
歌詞の中に出てくる「フリンジ」というのは、光のスジみたいなもの。
「一人で、深く暗い海のようなところにいた自分を解き放ったら、それが希望となって光り出した・・・」
というような内容。そんな大きな自分になっていきたいという思いも込めた。
とにかく大きな世界観のアレンジに負けないような曲にしたかった。
とても気に入ってる・・・なぜか、涙が出てくる曲。


09. 僕はヒーロー

原曲と方向が全く違った曲(笑)。アレンジを聞いたら、自分の故郷を思い出してしょうがなかった。
しかも、とってもちっちゃい頃の自分。こっちを向いてアッカンベーをして、走り去っていく気がした。
空気や温度やニオイを感じたくて、電車に乗って山まで行って詞を書いた。
小さい時って、なんだかくだらない事、ちっちゃい事でも、出来るとヒーローになったりする。
でも、誰でもそれを持ってるんだ!という事を言いたくて書いた。
すごく雰囲気もよく上がったなと思う。


10. Go! Go! Over Drive

実は「トラブルメーカー」よりも何よりも、このアルバムの中で原曲としては一番古い曲。
昔は「夢を叶える電車に乗っていこう」という他力本願的な内容だった(笑)。
それが、もの凄くやりたいんだったらトコトン行こうぜっっ!って感じの勢いのあるロックに仕上がった。
アレンジが上がってきてすぐに、一番ラストソングにふさわしい!と詞も上がってないのに決めてました。
詞に関してもイラない部分をバッサバッサとキリすてて、
一番言いたい事を何度も何度もくり返して、ストレートに伝わるようにしてみました。

2002年11月8日(金)
マスタリングを終えて・・・
高橋直純

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