ある怨霊との悲しい戦いを終えて――
傷心の主人公は俯いて歩くうちに仲間の列を外れてしまう。追いかけてきてくれたのは、幸村だった。
- 主人公
- (……ダメ。このままだと涙があふれてきそう…)
- 幸村
- 「まだ気を張っておられますね。涙を恥じることはないのに」
- 主人公
- 「だけど…私がくじけたら、龍神の神子を信じて戦ってるみんなに申し訳ない…」
- 幸村
- 「本当に心根が強い…気丈な姫ですね」
- 幸村
- 「ですが、今は月が雲隠れしています。この闇の中では、誰も姫を咎めたりしません」
- 幸村
- 「ここでは我慢せずともいいのです。龍神の神子の務めを離れ、己の心に正直になってください」