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長政の馬で出かけた帰り道、突然の雨にみまわれる。
長政
「雨宿りできそうなところもない。このまま走るぞ」
主人公
「は、はい」
長政
「だが、その前に――」
長政
「――これでもかぶっていろ」
主人公
「わっ!?」
布の翻る音がして、少し視界が悪くなる。
頭のてっぺんから何かに包まれているようだ。
長政
「そんなものでも、ないよりはましだろう。多少は雨も凌げるだろうさ」
主人公
(これ、長政さんの衣だ…)
長政
「ほら、しっかりかぶっていろ。俺の厚意を無駄にするつもりがないのならな」