戦は明日。
眠れない主人公が外に出ると、同じく眠れない五月がいた。
明日のことについて、不安をこぼすと――
- 五月
- 「小指、貸してくれないか?」
- 主人公
- 「こ、小指? ええと……こう?」
- 五月
- 「うん、オッケー。それじゃあ――」
街灯ひとつない暗闇で、ふっと手元が明るくなる。
- 五月
- 「――はい、約束」
- 主人公
- 「これは……指輪?」
- 五月
- 「より正確には、花輪だね。今、術でつくりました。思いつきでやったことだからちょっと、センスは微妙かもしれないけど……」
- 主人公
- (術で……。相変わらずさりげなく、すごいことをする)
- 五月
- 「俺は明日、お前の気持ちを信じるよ。だからお前も、明日は俺を信じて戦って」
- 五月
- 「これは、約束の証だ」