頼朝の命により、熊野水軍の協力を得るために夏の熊野を訪れた主人公たち。
熊野水軍の頭領との面会を終えて、本宮で休ませてもらうことに。
疲れを隠しきれない主人公を、白龍が見上げる。
無邪気な笑顔が、純粋な愛情を伝えてくる。
那智の滝を訪れた主人公たち。
幼い頃、幼なじみの将臣と譲と一緒に訪れた滝を思い出す。
軽い兄弟喧嘩の末に、譲がどこかへ行ってしまう。
将臣を振り返ると、慣れているようで動じた様子もない。
二人の仲を心配する主人公の足元が、ぐらりと揺れた。
落ちる——と思ったとき、力強い腕に引かれる。
予想した衝撃はなく、ゆっくりと目を開くと、目の前には余裕の笑みを浮かべた幼なじみが。
幼い頃とは違い、たくましくなった腕がしっかりと主人公を抱きとめていた。
穏やかな春の日差しの中、一人で剣の稽古に励む主人公。
そんな主人公に、ヒノエが声をかける。
そう言って取り出したのは、一枚のコイン。
コインを片手に微笑むヒノエは、ある"賭け"を提案する。
挑発するような笑みを浮かべたヒノエが、鮮やかな手つきでコインを弾く。
ヒノエの手が、宙を舞うコインを隠すように挟み込んだ。
冬休み前のある雨の日。
女子高生の主人公は、学校の中庭で不思議な少年を見かける。
主人公の声に少年が振り返り、その瞳に主人公の姿が映る。
少年の言葉と共に、主人公の耳元で響く鈴の音。
周囲の風景が歪む。
時空の狭間──「無」へと引きずり込まれていく。
歪みに引き込まれながら、将臣と主人公は互いに手を伸ばす。
一瞬触れあい、だが、ほどける二人の手。
願いもむなしく、歪みに飲まれた主人公の意識は遠のいていった──。
一人で異世界に飛ばされてしまった主人公。
見慣れぬ世界で出会った少年と少女と共に、怨霊と呼ばれる化け物がうごめく道を進む。
気が付くと、主人公たちは怨霊に囲まれていた。
主人公は剣を握って怨霊に立ち向かう。
しかし怨霊の数は多く、防ぎきれない。
主人公に斬りかかる怨霊の刃を防いだのは、見慣れた幼馴染だった。
異世界での暮らしに慣れたある日のこと。
主人公が白龍に導かれてきたのは、桜が満開の仁和寺だった。
キラキラと輝く大きな瞳が、主人公を見上げている。
その時、京の町は炎に包まれていた。
仲間の無事を祈りながら走る主人公たち。
だが、あせる主人公たちの前に、銀髪の青年が陽炎のように現れる。
双刀を手にした彼の目は、炎を映してゆらめいていた。
追手に追いつめられ、主人公たちは危機におちいっていた。
身構える主人公の耳に届いたのは、もう二度と聞けないはずの声。
現れた青年は月光をまとい、主人公の前にひざまづく。
彼を見て主人公は息をのんだ。あまりにもよく知ったその顔。
強力な呪詛の力により、禍々しい空気が渦を巻く。
動きが封じられ、とても近づけそうにない。
そんな中、敦盛が立ちあがる。
振り返る敦盛の髪が風に解け、ふわりと広がった。
敦盛の周りだけ空気が違うかのように、穏やかに微笑んでいる。
主人公の制止もむなしく、敦盛は竜巻に向かって歩き出す。
異世界に来て、初めての戦場に向かう主人公。
この先に待ち受けている恐怖に、一人で考え込んでいた。
そんな主人公に、誰かが近づく足音がする。
迷っている主人公を諭すように、リズヴァーンが語りかける。
不安そうにする主人公を、夜よりも深い闇が覆った。
マントの中、二人だけの空間で、リズヴァーンの声だけが聞こえる。
子供の遊びに付き合って、かくれんぼをすることに。
主人公が選んだ隠れ場所には、既に弁慶がいた。
戦の中で、敵のただ中に一人取り残されてしまった主人公。
追い詰められた主人公の耳に銃声がとどろく。
譲が弓の稽古中と知り、迎えに行った主人公。
二人で市場に寄って帰ることに。
譲が団子を二つ買って、主人公に渡してくれる。
主人公が団子を差し出すと、戸惑う譲。
照れながらも、団子を一口かじる。
戦も忘れるような平和な市で、穏やかなひと時を過ごす。
敵の手に落ちたふたり。船につながれ、逃れることができない。
やがてその船に、火が放たれる。
離れ離れになった幼なじみ。
彼と再会したのは、戦場だった——。
囚われ、絶体絶命の危機に陥った主人公の前に九郎が現れる。
PSP版では結ばれることのなかった泰衡。
彼との物語が今作でついに追加される。