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Interview

インタビュー
主人公である宮本伊織のサーヴァントとしてヤマトタケルを選ばれた理由をお教えください。
江戸の町が舞台であり、主人公である宮本伊織が実在した人物である事から、メインになるサーヴァントは『日本人なら誰もが知る神話の人物であり、英雄性があり、同時に悲劇性がある者であるべきだ』がいいと直感しました。
その上で『セイバー』としてトップランクの者がいいと。
そうなると候補は数名に限られますが、その中でヤマトタケルがもっとも輝いていたのです。
あまりにもメジャーすぎて「いよいよヤマトタケルに踏み込むのか……」と緊張もしました。
やるからには誰もが納得するキャラクター造形にしなくてはならない、と。
(奈須きのこ)
『Fate』におけるヤマトタケルを書かれる上で意識したことなどがあればお教えください。
本作でのヤマトタケルは多面的です。
伝説に輝く英雄であり、神も人も殺す戦闘者であり、悲劇の皇子でもあった英霊。
盈月を巡る物語としては伊織のバディであり、本作でのもう一人の主人公でもあります。
それらの要素を背負ったキャラクターとして成立させることは勿論ですが、特に強く執筆やリライトの際に意識したのは、一人の生きた人間……より正確には、かつて命を持って生きた人間であった存在として描くことです。
たとえ超常的な能力を持っていても、超然とした言葉を放っていても、私たちと同じように心を持ち、涙と愛を知る一人間として。
(桜井光)
ヤマトタケルのキャラクターデザインを描かれる上で意識したことなどがあればお教えください。
Fate全般でそのようにしていますが、英雄をキャラクターとしてデザインする際には、その人物の纏っているイメージや記号をキャラクターの魅力として取り入れるようにしています。
分かりやす過ぎず、しかし真名を知った時に納得感のあるデザインを理想として、ヤマトタケルも試行錯誤を行いました。
ただ、当初からある程度のイメージは出来ていたキャラだったので、そこまで迷うことなく今の形に纏めることが出来ました。
実は一番迷ったのは髪型で、渡さんの作画が上がってきてから、顔の印象を強めるための微調整を行っております。
(武内崇)
ヤマトタケルというキャラクターの最大の魅力はどんなところでしょうか
強い。強く気高く、凛として……それでいて、かわいい!
実際にどこがヤマトタケルの最大の魅力であるかは、ユーザーの皆様がどう受け止めてくださるかで違うものと思います。
個人的には、武内さんによる珠玉のデザイン、渡さんによる美麗な仕上がりや多彩きわまる表情の数々、山村さんにいただいた愛らしくも鋭い芯の通った演技、コーエーテクモ開発の皆さんによる精緻な3Dモデルや演出、等々、どこを取っても魅力的なキャラクターだと感じています。
(桜井光)