ジョゼとエンリケを巡るストーリーが、新たな展開を迎えます。
気さくな男との出会い
サグレスで、苦労しつつも航海士としての訓練を重ねるジョゼ。
そんな彼女に、ある男が明るく声を掛けてきます。
「なにやら楽しそうに話していたから
おれも思わず首を突っ込んでしまった」
その気さくな男は、ジョゼを自分の弟に会わせようとしますが、そこにいたのは────
さまざまな人々が関わりながら進行していくエンリケの航海事業。
それぞれの思惑が絡み合う中、新たな船出と苦悩が、ジョゼとエンリケを待ち受けるのでした。
新たに3つの街が登場します。
まずは、そのうちのひとつをご紹介します。
「マンガロール」
カリカットの北に位置する港湾都市「マンガロール」は、古くから重要な港として利用され、それゆえ、多くの王朝が支配権を争った歴史があります。
この街独自の交易品が並ぶほか、さまざまな施設が立ち並び、インド地方を冒険する航海者の新たな拠点となります。
古くから重要な港として栄えたマンガロール。街の中央には荘厳な寺院がそびえ立っている。
新たに3種の船が登場します。
ここでは、そのうちのひとつをご紹介します。
冒険船「ビクトリア」
世界一周航行をめざしたマゼラン船団の船5隻のうちの1隻です。
セビリアを出航したマゼラン船団は数々の困難に遭遇しましたが、唯一、この「ビクトリア」だけが世界一周を成し遂げ、イスパニアに帰国しました。
取りまわしのよさが特徴の「ビクトリア」。数々の困難を乗り越えた船だ。