STORY
大陸の片隅にある小さな王国、アーランド―
かつては、
人口も少なく他国との交流もない
貧しい国でしたが、
ある日、近くの遺跡から「機械」と
呼ばれる文明が発見されてから国の様子が一変。
街の誰もが裕福な暮らしを送る国になりました。
そんな街の中にぽつんと建っている、
錬金術のアトリエが1つ。
昔はそれなりに繁盛していましたが、
機械のおかげでみんな豊かになったためか、
はたまたぐうたらな店主が全然仕事をしないせいか、
今ではお客さんが1人もやってきません。
そんなアトリエにある日、
国からの使いが来てこう言いました。
これから3年以内に、きちんと仕事ができることを証明
できなければ、
アトリエの営業許可を取り上げる、と。
しかし、それを聞いた店主は相変わらずやる気のない
様子で
アトリエのすべてを弟子に任せて、
どこかに遊びに行ってしまいました。
残されたのは、突然重大な責任を負わされて
オロオロする1人の少女。
少女の名前はロロライナ・フリクセル。
街の人達からはロロナと呼ばれています。
機械が発達し、
人々から忘れ去られようとしている錬金術。
彼女はアトリエを守り、
人々に錬金術で貢献することが出来るのでしょうか。
急速に発展する国と忘れ去られようとしている錬金術。
『アーランドの錬金術士』の物語は、ここから始まる。
豊かな自然に囲まれたアーランド共和国。
この国の周囲には昔からモンスターが棲息するため、
国や住人から依頼を受けて討伐や探索を行う
「冒険者」が存在しました。
やがては制度化され今やアーランドの
一般的な職業になっています。
有名な冒険者を母に持つトトリは
行方知れずとなった母の跡を追い、
冒険者になることを決意します。
錬金術の知識と頼もしい仲間とともにトトリは、
一人前の冒険者と錬金術士になることを夢見て冒険に旅立ちます。
それがいつかは母と再会できる道だと信じて……。
アーランド共和国の
はるか北西に位置するアールズ王国。
そこに、機械と錬金術で
大きく発展したアーランドに比べ、
特徴がないのが特徴の、小さな辺境の国である。
アーランド共和国の首長であるジオは旧友である
アールズ国王・デジエに共和国への参加を
提案したが、実現には課題も多く、
反対派の批判を解消するためにも、
アールズの国力増加について、
国をあげての開拓事業を実施することになる。
まずは、アーランドから有能な人材の派遣が決定。
その派遣団の中に、錬金術士・トトリの姿があった。
アールズの姫・メルルはトトリと出会い、
初めて見る錬金術に感動する。
そして、錬金術士になって外の世界に飛び出したいという思いから、
半ば押しかけ気味にトトリに弟子入りを志願するのだった。