懐かしい「バース」。水族館の中に作られたバーは、とても幻想的な空間だった。
コポコポ、と水槽に空気を送り込む装置の音。悠々と泳ぐ魚に、ふわふわ揺らめくクラゲが、それぞれライトアップされている。
- 主人公
- 「お待たせ。…どうしたの? ぼんやりして」
- ユエ
- 「いや…この、「誰も見てない」感じは久しぶりだなと思って」
ユエの表情が、いつもとは違った感じに見える。
ここが、彼にとってアウェーな空間だからかもしれない。
- ユエ
- 「聖地でも飛空都市でも、守護聖の周りには、いつも誰かしら人がいるだろ」
- ユエ
- 「いつか、俺が守護聖を終えたら、こういうふうになるんだろうな…」