みなさま、こんにちは!
「週刊 戦国通信」第24号の配信です!

今週は、戦前や戦後に挟まれる会話イベントについてお話します。
このイベント、大抵は逸話を下地に作成しているので、
詳しい方はニヤリとすることも多いかと思います。そうでない方は是非、
「この会話って元ネタあるのかな?」と調べるきっかけにしていただければと思います。

例えば、黒田官兵衛のイベントである赤いお弁当箱の話。
これは、彼が死の間際、息子に渡した形見の品にお弁当箱があったことから作成されました。
お弁当箱は片方ずつの草履(ぞうり)・木履(ぼくり)と共に
「草履と木履を片方ずつ履いたとしても駆け出す心構えと、
食物がなければ何事もできないので、常に用意を心がけよ」という意図があります。
状況を冷静に判断し、機を逃さず九州から天下を望み続けた彼らしい言葉です。

また、立花宗茂のイベント内で彼が語る「栗は苦手なんだ」という言葉。
これは、彼が立花家に養子に来た頃、散歩で栗を踏んでしまったことが由来です。
しかし、その時、立花家家臣の由布惟信はイガを抜くどころか更に深く刺してしまいます。
しかもその様子を、養父の立花道雪がじーっと見ていたので、
叫ぶこともできず我慢をしたといわれています。
こんな厳しい家で育ったのだから、ギン千代の性格も想像つきますよね?(笑)

そして、北条氏康のイベントで出てくる息子たちのお話。
汁かけご飯や麦のなんとも頼りない氏康公のせがれの話ですが、
実はこのお話、毛利家のお話としても語られている、所謂「後世の創作」だったりします。
偉大な父親に隠れてしまう息子、という笑い話としての意図が大きいのかもしれませんが、
実際の氏政公は実はダメ息子ではなく、後北条5代において一番の勢力図を持ち、
信長の死後とはいえ織田の領地を奪ったこともあります。

家族や部下たちを大事にする仁君ですし(正妻の黄梅院とのお話はイベントをご覧ください!)
三十六歌仙にも選ばれる雅人なのです。
いいところもたくさんある、ちょっと優柔不断なお殿様だったのでしょうね。

さて、今回の配信はそんな優しい氏政公のお父君、相模の獅子・北条氏康の武器ですよ!
小田原に攻め寄せる大群をぼこぼこ殴り倒しちゃってくださいね。

今週はこれで落着です。
次回、第25号に乞うご期待!