京の吉岡兄弟を倒して名を挙げた宮本武蔵。それに対し、若き天才剣豪 ・佐々木小次郎も、おのれの剣名を上げるべく各地の大名に売り込んでいた。風流大名 ・細川忠興の知遇を得た小次郎は、宿命のライバル武蔵に、細川領最東端 ・彦島(巌流島)での決闘を申し込む。約束の時間に一刻(二時間)以上遅れた武蔵。しかし、それは小次郎を焦らせるための作戦でもあった…。