いずこともしれぬ闇の中で、怪しげな儀式を執り行う一行。それは、滅びたはずの仙界の一派・九竜派の残党達だった。 彼らの目的は、封印されたの扉を開き、蛮獣と呼ばれる化け物達を手駒にして、紂王と妲己の子・受(ジュ)を擁立して商王朝の復興することにあった。 また、自分たちを日の当たらぬ世界へ追いやった、太公望ら仙界に対する復讐も... |
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そして女性道士・春雷(シュンライ)の手によって封印は開かれ、九竜派は復讐への第一歩を踏み出した。 九竜派の残党を率いる多宝道人(タホウドウジン)は配下の道士達に蛮獣王を呼ぶ用意をするように伝えると、自らは絶竜嶺へ盟主を迎えに旅立つ。 |
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ある日、子牙(シガ)は親友の白唱(ハクショウ)を連れて、禁じられた地である岬へと向かう。 そこで、不思議な光景に遭遇する。岬の先端にある怪しげな門の前で、少女が光りながら宙に浮いているのだ。 近づく子牙の前で、少女は急に光を失い地上に崩れ落ちる。 |
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突然、門の中から見たこともない化け物が襲いかかった。子牙と白唱は、激戦の末、なんとか化け物を倒した。 そして二人はとにかくこの異変を村に伝えるために、気絶した少女を連れて岬を後にする。 |
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村に戻った二人は、村の長老に岬での出来事を告げる。長老は危険を感じ、村を撤収することを決断する。 やがて少女は目覚め、突然門を閉めなければと言い出す。岬の門だとすぐにわかった子牙は、化け物がいて危険だと制止する。 そんな矢先、村に化け物が大挙して襲撃してくる。 |
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子牙と白唱は化け物に立ち向かう。なんと少女も戦闘に加わった。彼女は化け物を封じるためにこの地へやってきていたのだ。 ところが子牙達が奮戦するも、化け物の数が多くて苦戦を強いられる。次々と襲われる村の人々に為す術もない。 |
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そのとき、一陣の風と共に謎の道士風の男が現れた。謎の男は共に化け物と戦い、なんとかすべてを撃退することに成功する。 | |
実は彼こそが先の大戦を勝利に導いた英雄・太公望(タイコウボウ)だったのだ。彼もまた、化け物騒ぎを聞きつけてやってきたのだった。 ここで少女は自分の素性を初めて明かす。彼女の名は麗蘭(レイラン)。蛮獣(バンジュウ)という名の化け物を封じた門を守る使命を持ったタオの一族の巫女だった。 |
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麗蘭は岬へ向かうという太公望に同行を申し出る。 子牙もまた村を襲われた口惜しさから、同行を申し出る。太公望は、長老の話を受けて、子牙を連れて行くことを了承する。 一行は蛮獣を封じるために、再び岬へと向かう。 |