●A to Z
アルバムのオープニングを飾るのがこの曲。
オープニングかつタイトル曲に相応しく、疾走感がある。
そして、間奏からはサックスが入ることにより、荘厳さも加わる。
この曲をPlayした瞬間、「A to Z」という物語がスタート。
高橋直純のことを知らなくても、一度聴けば、おもわず次の曲を聴きたくなるような曲。
ちなみにサックスを演奏してもらったBOBさんは、めちゃくちゃ Funny Guy。
(なんと!あのマンハッタン・トランスファーのJAPAN TOURにも参加している。)
日本人バリのギャグで、レコーディングの場を和ませてくれた。
BOBさんのサックスには大注目だ! (Guti)

●COME ON!
アルバム中もっともPOPなナンバーといってよいだろう。
テーマは”時間”。何となく怠惰に日々を送っていると、時間が過ぎる感覚がマヒしていく…
そんな感覚を経験したことはないだろうか。
状況を変えられるのは「自分」しかいない。高橋直純が追ってきた重要なテーマの一つである。
曲全体に、遊び心いっぱいにちりばめられた”時計”の音。ただし人生は時計と違って
「リセットはきかない」。だから今こそ、”Get fired up!"なのだろう。
リスナーの皆さんには、彼から贈られた勇気と元気を存分に受け取ってほしい。 (M)

●リフレイン
ずっと高橋にはADULTな歌を歌って欲しかった。
つまり男の色気をビンビンに感じる曲である。
今回このアルバムの中のこの曲で実現することが出来た。
元気はつらつオロナミンC 的なイメージがある彼にとって、この曲は大きなステップアップになる曲になったと思う。
聴いてくれた皆さんはどう感じてくれるだろうか?
人間って、年齢を重ねれば重ねる度、ホント色んな事があります。それは他人にとっては小さなことかもしれません。
が、しかし、あなたにとっては比重の大きいことがほとんどです。
そのあなたの苦しみを分かってくれる人は傍にいますか?
それはあなたのことを理解しようとしてくれていますか?
時には喧嘩もするでしょう。
でもお互いいろんなことを言い合える関係って最高じゃないかな。
「ずっとそばにいる このまま おやすみ・・・」 (Mr.Kadoya)

●トラブルメーカー [wagamama mix]
すでにご存知のように、この曲は
デビューミニアルバム「〜 kiss you 〜」に収録されているナンバー。
ぶっちゃけ、実はスタッフの間ではこの曲が一番人気なのだが、
ファンの方の間ではイマイチ人気が出にくい曲なのです。
私は好きです!という方もいらっしゃると思いますが、統計の結果そうなのです。
はっきり言いましょう!
これはまさしく高橋直純が僕を題材に書いたと言っても過言ではない曲かもしれません。
とにかく、腹立つほど生意気な女性が好きな僕にとって、自分の応援歌?的な曲です。
アレンジが出来上がってきて、本人が歌詞をつけるのに非常に苦悩した楽曲の一つです。
僕も自宅やオフィスで100万回くらいこの曲を聞いてきて浮かんだ言葉が「トラブルメーカー」でした。
真夜中にもかかわらず、高橋に電話してこんな感じでどや?
と言ったら彼自身もイメージが一気に膨らんだようで、翌日には今の歌詞を書き上げてきた訳です。
アレンジャ−の大竹吾朗もこれ程のアレンジは滅多にできるもんじゃない!
と自画自賛しております。今回アルバムに収録するにあたり
MIXを仕直して更に「wagamama」度がUPしたと思う。 (Mr.Kadoya)

●スカイライトの空
ラフアレンジを受け取った時、原曲とあまりに違う印象にまず驚いた(原曲は4/4のアップテンポな
ポップスだった)。しかしそれも一瞬、すぐに曲に引き込まれた。なんと心地よい解放感だろう!
「Rainy day」が上がった時、この曲と「Rainy day」の2曲を2ndCDに収録することはすぐに決まったが、
どちらを表題曲にすべきか……迷った末、「どちらかなんて選べないんだ」ということで、両A面となった。
(2ndCDのブックレットは2ツ折りになっているが、「スカイライトの空」側を表にしてジャケットに使うこともできる)
「スカイライト」は夕暮れ。懐かしさと未来への希望を同時に感じさせる。
「遠距離恋愛」がテーマにも関わらず、切ないだけでは終わらない。
空へ届けとばかりにギリギリまで高く設定されたキーで歌う、透明感のあるヴォーカル、暖かな
エスニックパーカッションなど、聴きどころ満載である。 (Samba)

●〜 kiss you 〜 [M+M set mix]
一番知っているはずの曲なのに、新しい。
それがこの曲の第一印象。
彼のデビュー曲であるこの曲は、
今回のアルバムに収録するに際し、ヴォーカル録り直し&リミックスを施した。
全く新しいとまでは言わないが、
オリジナルヴァージョンを知っている人にとっては、新鮮に聞こえるはず。
才能に磨きをかけた高橋直純が認識できるだろう。
そしてなんと言っても、間奏部分の‘ささやき’が・・・。 (Raul)

●Rainy day
アルバムに先駆けてシングルリリースしたこの曲。
高橋もインタビュー等で言っているが、もともとシングル用に作ってきた曲ではない。
アルバムを出そう!というコンセプトの元、とにかくいい曲をどんどん作ってレコーディングして行こうよ!
ということで2002年6月ぐらいからレコーディングをスタートした。
今回のアルバムのタイトル曲「A to Z」が最初に作り始めた曲(結果的には
かなりの試行錯誤の据えに、最後に完成した曲でもある。
で、2曲目に出来上がったのがこの曲である。
高橋の作ってきたデモテープの段階からすでに、本人も僕も「雨」というキーワードは決まっていた。
その後、大竹吾朗の大胆なアレンジが出来上がってきても「雨」というキーワードに揺るぎはなかった。
おかげで比較的早く歌詞も仕上がり、歌入れもスムーズに進んだ結果この曲はまずシングルとして行きましょうという話になった。
正直バラードをシングルカットするのには抵抗があった・・・なんとなくだが。
でも結果的にはオリコン初登場43位を記録。皆さんに支持された曲だと感謝しています。
「雨の日って好きなんですよ」と答える彼の言葉・・・。
僕もこの曲をきっかけに雨の日が好きになったのかもしれません。 (Mr.Kadoya)

●siempre
「flagile」と仮題のついていた曲である。(筆者は「セーヌ」と呼んでいた)
他の曲に比べ、仮題からもわかるように、曲調も歌詞もじつに繊細だ。
ちなみにこの曲は、最後に歌入れが行われた。本人が歌詞の上がりに苦労したためである。
それだけに、彼の内面の深い部分をみごとに映し出している。まるで心象風景を絵画にして表したかのようだ。
歌い方もいつもと違って、抑制しながらも絞り出すように強く感情を表現している。 (Nico)

●僕はヒーロー
いいタイトルでしょ?まずはこれをみんなに伝えたい。
高橋も僕もそうだが、地方出身者にとって都会へ出て来るってことは勝負な訳です。
しかし、あっという間に理想と現実とのギャップを
思い知らされる街での暮らし。
その中で思い出すこと・・・それは故郷かもしれません。親や兄弟、親友、街の景色・・・。
僕も都会での生活が嫌になって何度も故郷に帰ろうかと思ったことかしれません。
この曲は高橋本人が自分自身に問い掛けて、自分にエールを贈っている曲かもしれません。
これに共感してくれる人達は多いんじゃないかな?
僕もその一人です。そしてあなたもこの世の中にたった一人なのです。
「これからも僕は信じ続ける 本当のヒーローは心にいる!
勝つと決めたら 今からヒーロー!」だから・・・。 (Mr.Kadoya)

●Go! Go! Over Drive
今回のアルバムで一番苦労した曲。
マスタリングの前日(厳密に言えばマスタリングの日)にようやく出来上がった。
この曲は、当初「ローリン」と呼ばれていたぐらいの曲で、ローリング・ストーンズ・テイストに仕上がっている。
それにプラスして、少しだけベルベット(*)な要素も加わっている感じ。
こういうテイストでは、きれいなヴォーカルではなく、パワーのあるヴォーカルが必要。
その要求に彼は見事に応え、本能で勝負してくれた。
本人たっての希望で、一番最後に配置されたこの曲。
この曲で、ライブ会場が熱狂の渦に包まれる! 

*正式には、ベルベット・アンダーグラウンド。
  バナナの絵が印象的な1stのジャケがあまりにも有名。 (Portillo)

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