コーエーINFORMATION
2014年 7月 17日
東京・ラフォーレミュージアム六本木にて、「零」シリーズ&メディアミックス発表会を開催いたしました。 『零』 シリーズ最新作をはじめとして、小説、コミック、KADOKAWA配給の映画、そしてハリウッド映画にまでひろがるメディアミックス展開を発表するものです。


冒頭の挨拶でコーエーテクモゲームス代表取締役会長 襟川恵子は、「痛いこと、怖いことが大嫌いだったわたしも、『零』シリーズの怖さは楽しめます。そして幸いなことに、この「零」では、たいへん優秀なクリエイターの方々が彼らの個性豊かな表現を活かしてコラボレーションをしてくれることになりました」と語りました。

『零』シリーズ最新作の発売元であり、コーエーテクモゲームスと共同開発を進めるパートナーでもある任天堂から、専務取締役 宮本茂氏が登壇。自身も「怖いものは苦手」と明かしながらも、「『零』 最新作はWii Uを活かした映像で、本当に怖いです」と、作品の仕上がりに太鼓判を押しました。
さらに、「Wii U GamePadをカメラのようにして使うのですが、これがサブのネタではなく、メインのネタになっています。Wii Uでしか遊べない作品。大いに期待してほしいです」と語りました。

(左)コーエーテクモゲームス代表取締役会長 襟川恵子。
(右) 任天堂専務取締役の宮本茂氏。 

『金田一少年の事件簿』 『神の雫』 など数多くの人気作品を手掛け、今回のコミック版 『零』 が連載される「マンガボックス」の編集長も務める樹林伸氏も登壇しました。
『零』 のコミカライズに至る経緯について、樹林氏はかつて前作をプレイしてみたところ見事にハマって、「これは引き受けるしかないと判断した」 と述べました。
原作は、樹林氏が 『金田一少年の事件簿』 などで使う大事なペンネーム “天樹征丸” 名義を使います。連載の場となるコミックサイト “マンガボックス” が500万ダウンロードを突破した勢いに触れ、「紙ではできない表現が(webなら)できるので、新しくおもしろい連載ができる」(樹林氏)と、自信のほどを伺わせました。

『金田一少年の事件簿』、『神の雫』で有名な樹林伸氏。 新人ながらずば抜けた画力を持つという“hakus”氏を漫画家に起用し、「やるからには最高の体制を用意した」とコメント。

9月27日に発売を予定している「零」シリーズの最新作 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 については、プロデューサーを務める菊地啓介がゲーム内容を紹介しました。
「「零」シリーズの開発チームが考える、いちばん怖いものは “人間が想像したもの” です。“想像力に訴えかける怖さ” をコンセプトに制作してきました。」「どこから襲ってくるかわからない怨霊の存在も、“想像によって生まれる怖さ” を引き立たせるためにあります。霊を倒すことができる唯一の武器“射影機” にも、<怖いものに、あえて目を向けて撮影しないと倒せない>というジレンマを楽しんでもらおうという狙いがあります」 と説明しました。
「最新作は、いままでで最大のボリュームの作品になります。過去にまつわる因縁、人間ドラマ、禁断の儀式をたくさん詰め込んで、和風ホラーの集大成として仕上げている最中です。ご期待ください」 と締めくくりました。


「Wii Uゲームパッドを“射影機”に見立ててゲームを進めます」と解説する菊地啓介プロデューサー。


● ひろがるメディアミックス! 映画 『劇場版 零 ~ゼロ~』

つぎに、株式会社KADOKAWAより、映画『劇場版 零~ゼロ~』についての発表が行われました。 登壇したのは 株式会社KADOKAWA 取締役会長 角川歴彦氏、代表取締役専務 井上伸一郎氏。「和風ホラーのキングとも言える「零」に最新作が発表されるとのことで、従前のものを超える大きなものにしたい。角川グループの総力を挙げて応援します」と角川氏がコメントしました。
井上氏は、「映画とゲームをいっしょの時期にというのは、制作ペースが違うので難しいのですが、今回はコーエーテクモゲームスさん、任天堂さんにご協力をいただいて同時期に重ねることができました。大きなメディアミックス効果が発揮できるものと期待しています」と語りました。

株式会社KADOKAWA 代表取締役専務 井上伸一郎氏(左)と同取締役会長 角川歴彦氏(右)。


ここで、映画の監督・脚本を務めた安里麻里氏と、キャストを代表して中条あやみさん、森川葵さんがゲストとして登場。映画の紹介も交えながらのトークショーを繰り広げました。
「今回の映画では、中条さん、森川さんだけでなく、エキストラに至るまで、徹底的に “10代の女の子” にこだわりました」 という安里監督は、「10代の女の子たちだからこそ醸し出せる、大人になる一歩手前の独特の空気感が写っています。そこが魅力で見どころだと思っています」 とコメント。脚本についても、 「“美少女ホラー” というポイントを絶対に外さないようにこだわり抜き、ワンカットワンカット丁寧に思いを込めて作りました」 と強調しました。 主人公アヤ役の中条さんは、「射影機を使うなど、ゲームに似た場面も出てきます。ゲームをやっている人もやっていない人も楽しんでいただける、怖くて美しい、他にはないホラー映画になっています」 と紹介しました。 ミチ役の森川さんも、「すごくきれいな、素敵な映像に仕上がっていると思いますので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです」 とアピールしました。

(左から)森川葵さん、中条あやみさん、安里麻里氏


メディアミックスとして、8月25日に発売される小説「零~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い」のほか、ハリウッドでの映画化も発表されました。映画のタイトルは、ゲームの欧米版タイトルでもある 『FATAL FRAME』 となります。制作担当プロデューサーは、有名ホラーゲームの映画化を多数成功させたサミュエル・ハディダ氏が手掛けます。ハディダ氏からのビデオレターが紹介され、本作への強い意気込みを来場者にアピールしていました。

最後に、コーエーテクモゲームス代表取締役社長 襟川陽一が、「今後は、より大きなメディアミックスに全力で取り組んでいきます」という意欲を語って発表会を締めくくりました。

コーエーテクモゲームス代表取締役社長 襟川陽一
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