海で遊んだ帰り、主人公とイノリは電車で帰路に着く。
イノリ「なんか、来た時よりも人が多くねぇか?」
主人公「帰宅ラッシュ…みんなが家に帰る時間にぶつかっちゃったのかな?」
電車が駅に止まった。
その途端、押し寄せてくる人、人、人――!
主人公「うわっ…!」
イノリ「…っ!」
人の波に流される主人公の手が強く引かれる。
気付くと、目の前にイノリの顔があった。
主人公「あ、ありがとう…」
イノリ「………おう」
イノリの腕に囲われた空間に二人の心臓の音が響く。
窓から差し込んだ夕日が、二人の顔をより赤く照らしていた。