眼前に濃い霧が広がる。誰が偵察に行くべきか……。
主人公が指示を出すと、長政は鼻で笑う。
- 長政
- 「お前が紡ぐ言葉は、いつだって甘いな。清らかで無垢――その性根に賞賛を送る者も多いだろう」
- 長政
- 「だが……」
長政が一歩近づく。 次の瞬間――
- 長政
- 「それだけで、乱世を渡っていけると思うなよ」
顎に銃剣を突き付けられていた。
- 長政
- 「はっきり言おう。お前は神子として俺たち八葉の主君となるには、ふさわしくない」
- 主人公
- 「……!」
- 長政
- 「家臣に危険な場所へ行け、場合によっては死ねと命じるのが主君。戦う覚悟もなく、優しいだけで、弱々しい……そんな主君など言語道断」
強い瞳が挑むように主人公を射抜く。
- 長政
- 「お前の意志の強さを見せてみろ」