兼続とふたりで出た茶会の席――。
兼続の届けた白米が食事に出てくるはずが彼の政敵の工作で、出てきたのは味の良くない赤米だった。
主人公はその場を収めるために赤米に箸をつける。
- 主人公
- (うわ……、食べ物に文句を言ってはいけないけど、正直おいしくない)
心の声を押さえつけ、にこやかに赤米を食べる主人公。
おかげで兼続はどうにか面目を失わずに済んだ。
- 兼続
- 「――まさか、渡したはずの白米がすり替えられているとはな。君のおかげで助かった。礼を言う」
- 兼続
- 「君にはまた借りができたな」
- 主人公
- 「借りだなんて…こんなの借りでも貸しでもないですよ」
- 兼続
- 「……なんでだろうな。君がまぶしく思えてきた。――いまさらか」