神田にある秋兵の実家に訪れた梓。
とあることをきっかけに、秋兵の父と母の歴史を振り返ることになります。
- 梓
- 「――わ…! これ、結婚式の写真ですか?
お母さん、すごく美人!
華やかな雰囲気が秋兵さんに似てますね」
- 秋兵
- 「おや、間接的に誉めていただいてますね?
嬉しい限りです。
ふふ…執事の所沢に聞いた話では社交界の華であった母を、父が見初めたんですって」
- 梓
- 「…納得です。写真だけで魅力的な女性だってわかりますもの。
総長さんも正装姿だ。りりしいですね――」
父・片霧清四郎との間柄を気に病んでいた秋兵も徐々に饒舌になっていき………