社交の場であるダンスホールへと出向いたふたり。
梓はダリウスにダンスに誘われる。
- 梓
- 「わっ…! ダ、ダリウス、ちょっと待って──」
-
- (だから、まだ心の準備が……!)
- ダリウス
- 「しっ……大丈夫だよ。落ち着いて、俺の動きについてきてくれればいい」
- 梓
- 「そんなこと言ったって……」
-
- (息がかかりそうな位置に顔が…!)
- ダリウス
- 「そんな、逃げ出したそうな顔しないで。
俺は君と踊れて、嬉しいよ。君は違う?
帝国軍の夜会……あの時はドレス姿の君を見ながらステップすら踏めなかったんだ。
でも、今日は君がこんなにすぐ近くにいる。
……互いの吐息が感じられるくらいそばに」
- ダリウス
- 「だから、ねえ、梓。今日は俺だけのために笑ってくれないかな?」
ダリウスの甘い囁きに梓は動揺して──