アブドゥル・ハジル・バルサラ
:32歳

かつて紅海で悪名を馳せたという、流れ者のムスリム海賊。 地中海に進出後、バルバリア海賊との勢力圏争いに敗れ、 ルーレックスらキリスト教圏の海賊の元へ身を投じた。 脱獄事件では、先陣を切って船倉に斬り込み、船員二十数名を斬殺。 その際に、右頬を負傷したとのことである。 追跡に参加する将士諸君は、この傷を目印とされたし 。

ヨアヒム“ゲバルト”メルクレ
:25歳

北欧の木樽職人の一家の出身。 13歳で地元海賊一味に身を投じ、3年後には頭目を追放。自ら頭目に就任した。 凶暴な性格と不遜な態度から「ゲバルト(闘争、強権)」の異名をとる。 ルーレックスとは、彼が北海一帯のみを根城にしていた時代からの盟友。 脱獄の際、鋼鉄の檻を素手で破ったほどの怪力の持ち主でもある。 彼の者を捕縛する際、その豪腕には十分に注意されたし。

レイモンド・ルーレックス
:40歳

スコットランドの生まれで、偽名を使っているとのこと以外、 出自も経歴も一切不明の謎めいた海賊である。 その穏やかな物腰から、一説には貴族の出身との噂もある。 だが、その性は極めて狡猾で、奇策を得意とする。 脱獄事件の際も一度降伏したように見せかけ、油断した将官を捕縛。 彼を人質にまんまと移送艦を占拠し、脱走を成功させた。 追跡に際し、彼の者の計略には、ゆめゆめ警戒を怠るなかれ。